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ユメグラワンドロ企画-お題:天才-

たったった… 「え…えっと…こ、この通りを右に曲がる…」 人気のない路地を一人の男が歩いている。 年齢は30手前あたりだろうか。 「…こ、この看板を目印にを曲がって、つきあたり手前の道へ入る…」 暗く入り組んだ迷路のような道を、男は迷うことなく進んでいく。 「つ、着いた…。」 男が足を止めたのは古い集合住宅だった。 周囲は雑草が伸び放題で、外壁にはツタが絡まり、 ポストには古い日付の新聞紙が乱雑に押し込まれ、その上にはホコリが薄く積もっている。 「あ、相変わらず

    • ユメグラワンドロ企画-お題:お嬢様-

      12月。それは各メーカーにとって試練の時。 クリスマス商戦や年末にむけて様々な商品が生まれ、 あの手この手で消費者に売りつけようと、 各部門の担当者たちは涙ぐましい努力を行うのである__ ============================ 「さぁ始まりました!【ハッピーショッピング】のお時間です!  司会を務めますはワタクシ中村と~?」 「みなさんこんにちは。美人アシスタントの帝です。」 「よろしく帝ちゃん!今日もかわいいね~。  いつもの二人でお送りしていきま

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