GLAY/グロリアス は栄光の日々からのメッセージ！

「グロリアス」は、20代の男性が古いアルバムを見ながら回想している様子が描かれています。
また、主人公は社会に出るタイミングで、故郷から離れて暮らしているようです。

それでは、「グロリアス」が紡ぐ物語を見ていきましょう。

『ある日、仕事から帰った俺は部屋をぼーっと眺めていた。
そうとう疲れているようで、何もする気が起こらなかった。

ふと、俺は本棚に目をやった。
すると、本棚に置いてある古いアルバムが目に入ってきた。
10年くらい前のアルバムだろうか。

気づけば、俺はそのアルバムのページを巡っていた。

そこには、学生時代に写真が並んでいた。
写真の俺は、恋人と同じ指輪をはめてみたり、仲間とつるんでみたりしていて、とても青臭い様子であった。

しかし、その頃の生意気さや無邪気さを故郷に忘れてきたのかもしれないとも思った。

あの頃は、その瞬間が永遠に続くと信じていた。
また、同胞たちと同じ未来を夢見ていた。

しかし、当時の俺もいずれ別々の道に進む未来をうっすら気付きながら、言葉にせずにハシャいでいた。

そんな事を思い出した。

最近の俺はというと、仕事に追われ、恋に溺れ、社会の厳しさを目の当たりにする毎日を過ごしている。

大人になったということか、ニュースを見ながら分かったフリをして、ため息を漏らしたりもしている。
そして、今の俺は明るい希望の兆しを求めて日々を過ごしている。

アルバムのページには、まだ続きがあった。

アルバムの中の俺は、相変わらずガムシャラに目の前の出来事に夢中で、希望に満ちた表情をしている。

今の俺はどうだろうか？
現実を知って、上手く立ち回れなくなっているのではないか？

そう思った。

しかし俺の中にもまだ、あの頃の熱が少なからず残っているような気がした。
だから、俺はこの熱が冷める前に夢を追いかけてみたくなった。

そう言えば、あの頃の俺たちは小さな夢でも本気で叶うと思っていた。
根拠が無くても、それを成し遂げられると信じていた。

俺はそんな過去の姿を見て、青臭くて小っ恥ずかしい記憶でも、それを握りしめて生きていこうと思った。

さらに、ページは続いていく。

アルバムの中の俺は、まだ生意気そうに笑っている。
今となっては、恋に夢中だったあの日々も大切な思い出となっていた。
そして、あの日々にはもう戻れないけれど、人生の中で輝いていたことには違いないと思った。

そう、あの時のように夢を追い続けていれば、きっと幸せな日々が訪れるのだろう。
そう思いながら、俺は古いアルバムを閉じた』

このように「グロリアス」の物語は、10代の頃のように夢を夢中で追いかける大事さを語っている様に感じられます。

社会に触れて、現実を知った大人も夢や希望を持って生きていけば、きっとより良い人生になると言えるかもしれませんね。