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4C天門調整メモ 2021.11.22

前回記事作成時よりどうも環境の変動があったようなので,それに関する検討内容をメモとして残しておきます。


1 前回記事

11月初頭頃のリストは以下のとおりです(独立した記事は作成せず,上記記事の追記という形で残しています。)。

4C天門 2021_9_13

上記リストは以下の想定のもと作成しています。

① 環境に多いのは,ジョー星ゼロルピア,リースRX・シータRX系統,ラッカキラスター,赤単。

② ジョー星については,下手にメタカードを積むより,割り切ってデッキ本来の動き(ドロマー天門らしさ)を伸ばすことを意識する

③ アルカディアス・モモキングを意識して光の受け札を多めにする

④ ラッカキラスター対面のシャッフ5,6で詰まないようにヴァリヴァリウスを採用


2 最近の傾向

どうもリースRX・シータRX系統におけるアルカディアス・モモキングの採用率が低下しているようです。

また,キラスターが環境から減っているようです(つまり環境からシャッフが消えつつある。)。

原因はよくわかりませんが,環境デッキから呪文Sトリガーを多めに積んだデッキが減っているからかもしれません(確かに5Cディスペクター(いわゆる5C天門のこと)くらいでしょうか。)。

それに伴って,墓地退化が増えつつあるようです。


まず,アルカディアス・モモキングを意識した

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これを

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に代えた方がいいかもしれません。


また,ラッカキラスターに対するメタカードとして採用していた

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これを抜いて空いた枠をメインの枠か別のメタカードに差し替えた方がよさそうです。


3 仮想敵とその対応

(1) 仮想敵

今回は,赤単,リースRX・シータRX系統,アナカラーダークネス,5Cディスペクター,ジョー星ゼロルピア,墓地退化を仮想敵と考えます。

以下,各対面のポイントです。


(2) 赤単

基本的には,相手がSトリガーを踏むか踏まないかというゲームになります。


ヘブンズ・ゲートとナウ・オア・ネバーを4枚ずつ採用した場合,いずれか1枚以上がSトリガーとして出る確率は約70%です。

基本的には,これが対赤単の勝率とほぼイコールと考えています。

注意点としては,踏み倒し呪文を踏ませても手札に踏み倒し先がないという場面を避けるために,踏み倒し先を手札にキープするということでしょう。

どうせ相手のブレイクで手札は増えるので,ドローソースやハンデス札を優先的にマナに置くことになります。


また,灰燼と天門の儀式は,赤単対面だと死に札になることが多いので,アルカディアス・モモキングが減ったのであれば,襲来、鬼札王国!に変更したいところです。


(3) リースRX・シータRX系統

これらは厳密には別のデッキですが,天門で戦う場合の考え方は同じなのでまとめました。ガイアッシュ覇道も含めて考えます。


基本的には,呪文ロックをかけられなければシールドから返す動きになります。

また,赤単ほどは早くないため,4ターン目ピーピングハンデスもそれなりに有効です。ハンデスで相手のテンポを落とせば,こちらから展開するパターンも有り得るところです。

ハンデスで落とすカードは,ラフルルラブ,ガイアッシュ・カイザー,革命チェンジ元が優先になるでしょうか。基本的には,敗北に直結する呪文ロックは最優先,これがなければ次のターンにプレイしたそうなカードというイメージです。

なお,アルカディアス・モモキングの場合は,ラフルルラブに比べるとハンデスで落とす優先度は高くありません(ヘブンズ・ゲートは無効化されないため。)。

そして,エモーショナル・ハードコアで宣言するのは,デッキの動きの起点となる勝太&カツキングが優先でしょうか。


(4) アナカラーダークネス

序盤にドローソースをどれだけ使えるかのリソース勝負です。

ドローソースを複数回使いながら,ハンデス・墓地リセットで相手のリソースを奪いながら展開していくゲームになります。先にリソースが尽きた方が負けというイメージです。

エモーショナル・ハードコアを複数体並べるのが最終的なゴールになります。

また,この対面ではエンドレス・ヘブン/ネバーエンドが活躍します。ヘブンズ・ヘブンとどちらを先に展開するかは悩ましいところです。


(5) 5Cディスペクター

最近はザーディクリカ型よりグレイトフル・ベン型が多いようなので,グレイトフル・ベン型(いわゆる5C天門)を前提に考えます。

この対面は,グレイトフル・ベンが着地したら,返しのターンにエモーショナル・ハードコアで無効化できない限りほぼ負けと考えていいです。

そのため,グレイトフル・ベンを着地させないこと,具体的には4~5ターン目のハンデスが重要になってきます。

このデッキは天門といいながら,手札リソースが脆弱なので,通常の天門以上にハンデスが有効打になりやすいです。

グレイトフル・ベン着地前に展開できるか,エモーショナル・ハードコアで無効化できるかという勝負です。


(6) ジョー星ゼロルピア

ほぼ無理対面で,前記第1項のリストではジョー星対面を切っています。ジョー星を貼られたらこちらのメインギミックが潰れます。

そして,ジョー星は貼られるという前提でプレイを想定する必要があります。

具体的には,ナウ・オア・ネバー+ザーディクリカで盤面を処理しながら,除去とハンデス(ジェ霊ニー,ロストソウル)を繰り返して,エモーショナル・ハードコアを並べるという戦いになります。かなり厳しい戦いです。

もちろん,相手のジョー星が遅れれば,展開して勝つだけです。


(7) 墓地退化

先行をとられ,かつ最速の動きをされた場合,何もできずに負けます。

他方,先行をとれた,または相手が最速の動きを取れなかった場合は,4ターン目のピーピングハンデスが刺さります。結局は,手札コンボであり,かつ各種ルーターによって手札の総数が増えるわけではないからです。


(8) まとめ

有利寄りの対面は赤単と(ラフルルラブを採用しない)RX系統,不利寄りだがリソース次第で十分勝負できる対面はアナカラーダークネスと5Cディスペクター,不利対面は墓地退化,無理対面はジョー星ゼロルピアといった分類になるでしょうか。

以下では,以上をもとにした調整案についてメモします。


4 調整案

(1) 襲来、鬼札王国!の採用

灰燼と天門の儀式を襲来、鬼札王国!に差し替えるかどうかという問題があります。

灰燼と天門の儀式は,①アルカディアス・モモキングがいても問題なく使える,②墓地にクリーチャーがいたときは強いといった点はあるものの,墓地にクリーチャーがいないと死に札になるという問題があります。

この問題が表面化するのは墓地にカードを落とす暇がない赤単対面です。襲来、鬼札王国!に代えると,単純に除去トリガーが2枚増えます。

前記第1項のリストだと,有効トリガーが11枚(1枚以上埋まっている確率約82%)→13枚(同約88%)に増えます。

アルカディアス・モモキングが完全に消えたわけではなさそうなので,悩ましいところです。


(2) ヴァリヴァリウスの枠

前記第1項のリストでは,赤のカードが計8枚と少なめなので,基本的にはラッカキラスター対面のメタカードという位置づけです。5枚目以降のナウ・オア・ネバーとはカウントしづらいところです。

もっとも,赤マナが確保できたときにはラッカキラスター対面以外でも使います。

灰燼と天門の儀式でリアニメイトできたり,るる&ルシファーから展開できたり,セイントローズ+エンドレス・ヘブンと組み合わせるという動きもあり,単なるメタカードにとどまらない強さがあるからです。

メタカードでありながら,デッキパワーを落とさず,メインパーツとも噛み合ういいカードだったと思います。ラッカカラーベースの天門であれば,今でも十分採用の余地ありだと思います。


では,ラッカキラスターが環境から減った現在,その2枠に何を入れるかという問題が出てきます。

以下は,考えられる候補です。


ア 既存カードの増量

メタカード採用のために減らしたメインパーツの増量がまず考えられます。

有力候補としては,ジェ霊ニーです。前記第3項のとおり,4ターン目ピーピングハンデスは比較的広い対面で有効打になりやすいです。また,1~2枚青守銀シルトを入れてもいいかなと思います(シールド操作により赤単,RX系統が安定するようになるためです。)。


また,ブロッカーの増量も有り得るところです。エモーショナル・ハードコアとるる&ルシファーのどちらを増やすか悩ましいところです。

そして,5枚目以降のナウ・オア・ネバーとしてドラゴンズ・サインを採用するという選択肢も有り得るところです。


いずれにしても,メタカードを入れずに既存パーツの増量という選択肢を取る場合,ジョー星ゼロルピア対面や墓地退化対面を切ることになります。


イ カード指定除去

カード指定除去は前回記事であれこれ検討していました。


最有力候補は,

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超英雄タイムでしょう。

低コストでメタカード除去もできる点は魅力的です。

もっとも,このデッキはドロマーt赤であり,超英雄タイムを使うには赤マナが少なすぎます。このカードを採用するにはデッキ全体をいじる必要がありそうです(それこそドロマーt赤からラッカt黒に変えるレベルの)。


現在のデッキベースを崩さずにカード指定除去を採用するのであれば,

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このカードくらいです。

ただし,ジョー星ゼロルピア対面だとバウンスなので時間稼ぎにしかならないのが残念です(RX対面ではバトライ閣を除去できるので,この点は良い点です。)。

また,遥典は,墓地進化を防ぐことができません。

他には煌龍サッヴァークもあります。デッキパワーを落とさないパワーカードであるものの,コストが重過ぎてジョー星ゼロルピアのメタとはなり得ません。


結論をいうと,ジョー星ゼロルピア対面でカード指定除去は欲しいものの,現在のデッキベースだと採用が難しいと思います(スーパーエターナルスパークより軽い白のカード指定除去か黒のカード指定除去が欲しいところです。)。


ウ D2フィールド

対ジョー星ゼロルピア対面では,カード指定除去と同じ機能を有します。ドロマーカラーをベースとするならば,こちらの方が現実的な選択肢でしょう。

選択肢としては,

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このあたりでしょうか。

個人的に注目しているのは,ムルムル守神宮です。

ポイントは,①2コストと低コストなので早いターンにジョー星を貼り換えたり,貼り換えたターンに余ったマナで別の動きができる,②赤単対面でアリスをブロッカーにできる(Sトリガーでもあるので,とりあえずアリスをたてておくという選択が有効となりうる。),③ザーディクリカやアリスをブロッカーにしてヘブンズ・ヘブンの頭数にできるという点です。

メタカードとしても有効でありながら,別の対面でも使え,かつデッキのメインの動きとも噛み合うのでいいカードだと思います。

Dスイッチも捨てがたいので,メメント守神宮1,ムルムル守神宮1でもいいかもしれませんが,ジョー星ゼロルピア対面を意識するならムルムル守神宮2だと思います。


エ 墓地メタカード

墓地メタを採用するのもありです。

仮想敵は墓地退化ですが,ジョー星ゼロルピア(ムゲンクライム),5Cディスペクター,アナカラーダークネスにも刺さります。


定番どころはクローチェ・フオーコですが,

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自分も墓地利用をするため自分の動きを阻害する点と,肝心の墓地退化に刺さらない場合がある点がよくないです。

コアクアンのおつかいで回収できないものの,超次元エクストラ・ホールがいいのかなぁと思います。

超次元ゾーンは,パーフェクトかホワイティを抜いて,その先の未来へ、カミヤ・ミキ・ユア・ナルハを入れることになるでしょうか。

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あとはガガパックンもいいですね。

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オ ローズキャッスル

最近話題となったカードです。

ジョー星ゼロルピアと墓地退化の両方に刺さりますが(あと赤単も間に合えば),それ以外の対面では全く刺さりません。純粋なピンポイントメタです。

もっとも,刺さる対面は圧倒的な不利対面で,刺さらない対面はなんとか戦える対面であること,刺さらない対面でも最悪黒マナになることからすると,実は結構ありなんじゃないかと思っています。


カ シ蔑ザンド

このカードは,低コスト除去かつGR召喚の試行回数を稼ぐカードです。

低コスト除去という点では,ゼロルピア対面で有効であることに加え,赤単対面でシールド勝負以外の要素を組み込むことができます。

また,GR召喚の試行回数を稼ぐことで,ポクタマたまやトムライを引き当てることを狙います。

比較的広い対面に刺さるという利点はあるものの,GR召喚の出力がランダムであるのが難しいところです。


キ 呪文メタ

5Cを重く見るのであれば,呪文ロックも有り得るところです。

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もっとも,妨害手段として使うならハンデスがあり,フィニッシュについてはドラグハートクリーチャー(光以外のコスト5以下はネバーラストで唱えられない。)やエモーショナル・ハードコアを並べることになるため,どの程度必要かは考える必要があります。

多分今の環境では採用の必要がないかと思います。


ク まとめ

以上をまとめると,①ムルムル守神宮2枚,②ローズキャッスル2枚,③既存枠の増量のいずれかかなぁという感じです。

そして,③については,ジェ霊ニーorシルト1枚+エモーショナル・ハードコアorるる&ルシファーorドラゴンズ・サイン1枚かなぁという感じです。

少し試してみようと思います。


5 調整案と迷っている点について ※2021年12月2日追記

前記第4項を前提に調整した案は以下のとおりです。

4C天門 写真 2021_12_2

変更点は,①ヴァリヴァリウスの2枠にはムルムル守神宮を採用,②ジェ霊ニー1枚をシルトに差し替え,③デモンズライト1枚をアリスに差し替え,④ヘブニアッシュサインを襲来、鬼札王国!に差し替えの4点です。


①について

今回は,墓地退化よりジョー星ゼロルピアを重めにみた調整となっています。

ローズキャッスルは,墓地退化とジョー星ゼロルピアの両方に刺さるうえに,ローズキャッスル除去のためにシールドブレイクを強いる点が天門と相性がいいですが,ピンポイントメタとなりがちです。

他方,ムルムル守神宮は色が弱く,墓地退化には一切刺さらないものの,ジョー星対面でジョー星を除去できる点,ブロッカー付与がヘブンズ・ヘブンと相性がよく,幅広い対面で腐らない点を評価しました。特に横並びしやすいザーディクリカとあわせることでヘブンズ・ヘブン龍解の難易度がやや下がりました。


②について

ジェ霊ニー1枚をシルトに変更しました。

シルトは,A.呪文なのでガイアッシュカイザーに引っかからないものの,ネバーラストがいると使えない,B.クリーチャーがついている(殴り返しやムルムル守神宮との相性),C.クリーチャー面で盾操作ができる,D.多色,E.GR召喚出来ないといった特徴があります。

GR召喚のカードパワーを考えると環境を特に考慮しないのであれば,ジェ霊ニー優先だと考えています。

もっとも,シルトは,シールド操作ができる点から,リースRX系統や赤単対面が安定するという点は非常に魅力的です(このカードの採用により,アルカディアス・モモキングを採用したデッキでもヘブニアッシュサインを採用する必要がなくなります。ヘブンズ・ゲートを埋めればいいためです。)。

白黒多色というデッキにあまり増やしたくない色であるため,仮に採用するとしても2枚が上限という認識です。

1枚にするか2枚にするか迷っているところです。


③について

初動を引けない,赤単対面でノートリガーを連発したことからアリスを増量しました。

数回の対面での経験に引っ張られている側面は否定できないので,メタカードが目立つようになれば元に戻すかもしれません。


④について

このデッキは墓地肥やしをメインの動きとはしていないため,ヘブニアッシュサインだと不発なことがあります。

そのため,襲来、鬼札王国!の方が優先となります。

ヘブニアッシュサイン採用の経緯はアルカディアス・モモキング対策であるところ,アルカディアス・モモキングが減少傾向にあることに加え(墓地退化増加に伴いまた増えてきそうな感じはします。),今回のレシピではシルトを採用しているので,ヘブニアッシュサインの優先度はさほど高くないように感じます。


その他

ラフルルラブが環境に増えたら,受け札としてサイバー・I・チョイスの採用もなくはないかなぁという感じです。

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この組み合わせにより呪文ロックをすり抜けてオールタップのブロッカーを出すという動きができるためです(わざわざホーリーを採用する必要がない点が◎。)。

また,Sトリガーとしての動きのほかに,(ナウ・オア・ネバーから出すことでヘブンズ・ゲートを5ターン目に唱えるという点で)5枚目のザーディクリカとしても扱うことができます。

コアクアンのおつかいで回収できませんし,殿堂カードなので1枚しか採用できず受け札としてはお守り程度の信頼度ですが,常に頭に入れておきたいカードだなと思います。



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