2022.11.3 【嘘日記②】
嘘日記。
今から書くことは全くの嘘です。
2022.11.3(木)晴れ
今日は、人生で初めて昼食を食べた。
今までの人生で、昼食という存在を知らなかったからだ。
「何を食べよう、何を胃の中へ入れてあげよう」
胸がドキドキした。ドキドキしてあげた。
僕の心の原辰徳も、とびきり大きいグータッチをしている。
あなたの心の原辰徳は、何タッチをしている?
初めての昼食に選んだのはそう、「ロッテリア」だ。
「昼食といえばロッテリア」と、知らない17ライバーが言っていたからだ。
「そんな17ライバーの言うことを信用していいのか」と、天国の父親が語りかけてくる。(まだ死んでいない)
「まだ死んでないなら、語りかけてくるなよ!」僕の股関節が叫ぶ。
「なに股関節が叫んでんだよ!」隣の黒ギャルが泣き叫ぶ。
「股関節が叫ぶのは確かにおかしいな!」股関節が叫ぶ。
女の涙は見たくない。両手でそっと保険証を渡したのは言うまでもない。
レジが迫ってくる。
「うどんを一杯ください!」
誰よりも元気に注文。
病院を紹介して頂いたが、丁寧に断った。
女性への愛撫のように。そう、丁寧に。
タワーマンションの低層階に住んでいそうな店長に、顔面に唾をかけられる。
あなたの心のスティーブ・ジョブスは、きっと、アンドロイドを解約しただろう。
お昼なのに満月が出ている大阪。
雨が降っていないのに虹がかかる東京。
日本とは、そういう事なのかもしれない。
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