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JR貨物の今年度の受注ほか

みなさんこんにちは。みやがわです。

ここでは4号車やKumoyuniでは扱わない会社などについて触れていこうと思います。
(特に予測色が強いものもここで扱うかも?)

政府調達情報

政府調達情報と言えば、東京メトロなどが有名ですが、JR貨物にもそれがあります。

このページの『日本貨物鉄道株式会社における政府調達に係る物品および役務の発注予定の公表について』というPDFファイルがあります。

貨車を除く車両関係は以下の通り。

①DF200形式用エンジン
②直流電気機関車
③電気式ディーゼル機関車
④ハイブリッド機関車

なお、①は第1四半期に、その他の3項は第4四半期に契約される見込みと記載されています。
さらに、①は既に契約済みで、併せて各項目について話していきます。

『DF2000形式用エンジン』の調達の詳報

先に明らかになったのはJETROの『ディーゼル機関車用エンジン24台』というものです。
これを特命随意契約で(株)小松製作所を指定しました。
この会社のエンジンはDF200(0,900番台以外)のほかDD200でも使われており、1両につきDF200が2台、DD200が1両搭載されているようです。

その後サイトを漁っていたところ、JR貨物の政府調達の情報を見つけました。

それによれば上記の24台のエンジンはDF200用なので、12両分のエンジンが調達されたことになります。

『直流電気機関車』の調達は何か

まず、JR貨物が何を欲しがっているのか、に注目する必要があります。

これによれば、
①東海道・山陽線向けに26両
②伯備線用向けに6両
③中央線用向けに7両
が計画されていることが、2020年12月に明らかになっています。

その後、今年1月に①が27両の製造が三菱電機と契約しており、1両分増えたことになります。これがEF210-300で製造されれば、EF210-398まで製造されることになります。

また、3月12日のダイヤ改正により高崎機関区所属のEH200が中央西線での運用が開始され、国土交通省の『今後の鉄道物流のあり方に関する検討会』の第3回(22年5月19日)の日本オイルターミナル(株)・日本石油輸送(株)によるヒアリング資料にれば、EH200を5両新製し、EF64を順次置き換えていくことが記載されていますが、議事概要などよればJR貨物単独では導入できないため、荷主にも負担をお願いしているようですが、現段階で折り合いがついているとは考えにくく、今後も難航してくる可能性があります。
要するに。7両新製予定だった新型機関車(EH200)はダイヤ改正で2両分の運用が出来たため、新製数は2両減って5両になったことが伺えます。

なお、伯備線はEF64が1両で運用されています。詳しくないので形式に関しての言及は控えさせていただきます。

また、東海道・山陽線向けの更なる追加受注の可能性も多分否定できませんので、これらのいずれかだと思います。

2つの機関車

電気式ディーゼル機関車はDD200、ハイブリッド機関車は入換用のHD300しかないでしょう。

不思議な昨年度の実績

JR貨物の調達サイトの「調達実績・主な調達品目」によれば、昨年7月に直流ELが10両、今年1月電気式DLが9両となっているが、調達されていないし、東海道・山陽線向け27両も記載されていません。前例がよく分からないので何とも言えませんが、ちょっと気になりますね。

まとめなど

今年度はEF210-300が10両15両、DD200が6両、DB500が3両、新製される予定です。
九州向けのEF510-300の記載ありませんでした。報道によれば、2023年3月のダイヤ改正で運用入りし、23年度から計17両が新製されるとのこと。
なので記録はお早めに!

また、DD200、HD300のほか、電気機関車の投入先、などの投入時期・両数はDE10やEF64、EF65、EF66などの国鉄型機関車終焉のヒントになりそうです。

では、今回はこれにて、
ご覧いただきありがとうございます。

【2022.7.15追記】
13日に行われたJR貨物の記者会見で、EF66形100番台も含め、国鉄由来の全検は基本的に行わず、省エネな機関車を積極的に投入するようです。

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