痛く優しい言葉
ニッポン放送ラジオ、テレフォン人生相談の
パーソナリティとして知られている
社会学者の加藤諦三さんの著書をよく読む。
人の悩みに長年回答してきたこと
人の心理の研究を重ねてきたこと
「悩み」「人の心」に触れてきた人の言葉は
的確に心の深い部分に刺さる。
同時に、溜まった毒気がスっと抜ける感覚があり
加藤さんの言葉には何度も助けられてきた。
加藤諦三さんを知ったのは11年前。
X(元Twitter)の、botツイート投稿を見たのが
きっかけであった。
当時私は20代前半。
心身の不調・社会と自分のズレに苦しんでいた。
そんな最中、間接的ではあるが
加藤さんの言葉に触れた際、
苦しさを肯定して貰えたような
感覚を貰った事をよく覚えている。
深く悩む度、頭に浮かぶ言葉がある。
ある日のテレフォン人生相談での冒頭の一言だ。
「自他の本質を、残酷さも含め受容する。」
私はこう捉え、
苦しい時にはこの言葉に立ち戻り
何度も認めたくないものを認めてきた。
大変に心の痛みを伴い、辛い。
しかし、自他に対する盲信や
全く根拠の無い想像に逃げることが無くなり、
現実と正面から対峙して
生きていけるようになったと年々感じる。
苦しめられた時はもう過ぎ去り
これからは、穏やかに暮らしていけそうだ。
悩みを自分で解決出来つつあるが
今後も加藤諦三さんの著書は
読み続けていきたい。
肉親の罵り言葉によって壊された心を
再び生き返らせてくれたのは
加藤さんの、痛く優しい言葉のお陰なのだから。
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