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#125 依然として寿司屋が進化しない理由


1.依然として寿司屋が進化しない理由

今回は、寿司ネタがあまり進化しない理由について話したいと思います。以前、寿司屋の修行が10年も続くことについての意見が大炎上しましたが、私は今でもその意見に変わりはありません。現代では、魚のさばき方や料理の技術をYouTubeで学べる時代です。道具が良ければ技術も向上します。しかし、なぜ新しいネタが出てこないのかという疑問は依然として残ります。

カリフォルニアロールが新しいとされた時期もありましたが、それは海外でのノリの見た目の違和感から裏巻きにしただけです。寿司の形自体は大きく変わっておらず、昔は今の倍のサイズで2個で1セットだったものが、量が多すぎたため現在の半分のサイズになったという変化に過ぎません。寿司の握り方やネタの種類は基本的に変わらず、珍しいネタもなかなか登場しません。
これは、寿司業界が低要求な職人を育てるシステムに原因があります。何もできない人でも10年間修業すれば一人前として独立できるとされているため、新しい技術やアイデアが取り入れられにくいのです。要領が良い人はすぐに技術を身につけて独立しやすいですが、修業をしていない寿司屋が増えていることも進化の障害となっています。

寿司の進化が鈍いのは、構造的な問題が背景にあります。新しい技術やアイデアを取り入れず、昔ながらの方法に固執することが進化の足枷となっています。私は、この現状を変えるためには、業界全体が変革を受け入れ、新しい技術やアイデアに対して開かれた姿勢を持つことが必要だと考えます。

2.AI技術の未来やそのビジネスへの応用可能性

先日「NewsPicks HORIE ONE」でAIの第一人者である東京大学教授の松尾豊氏と、元東京都知事の猪瀬直樹氏を迎え、非常に興味深い話を聞くことができました。今回はそのお話です。

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