音声読み上げソフト その2「漢字の読みによる印象と絵文字の読み」 

パソコンやスマホの音声読み上げソフトはかなりすごい。しかも日に日に進歩している。
漢字やカタカナまじりの文章も分節やイントネーションを踏まえてなめらかに読み上げる。おかげで毎日いろんな文章をストレスなく読み書きできる。
しかし、やっぱ日本語、てか漢字って難しい。
というのも、たまにパソコンやスマホが妙な漢字の読みをすることがある。
漢字は一つの字でいろんな読み方をする。
そして、漢字の読みが違うと文章のイメージが変わる。

例えば、「床(とこ)につく」という言葉がある。お布団に入ることというこの世で最もすばらしい言葉だ。しかし、これをうちのパソコンは「ゆかにつく」と読む。
お布団はどこだ!? それどころか、何か廊下にひれ伏してる感じだ。もしくは落ちてへばりついたガム。大変にイメージが変わる。

他にもある。
「八方手を尽くす」は「はっぽうしゅをつくす」
よっぽどビールを飲みたかったのか…、苦労の跡が見られる。
「筋骨隆々」は「すじぼねりゅうりゅう」
マッチョがガリガリ、ステキなアバラ。
「古新聞」は「いにしえしんぶん」
ゴミが歴史的資料に! 捨てられない!
「滑り台」は「ぬめりだい」
イヤだ…。
「生乳の不足」は「なまちちのふそく」
今すぐ解決してほしい!
「麻婆豆腐」を「あさばばどうふ」と読まれたときはどうしようかと思った。

先日ネットニュースの見出しをつらつらとを読んでると、陸上競技の桐生選手へのインタビュー記事が出てました。
「桐生選手! 東京オリンピックでの目標は?」という記者の質問に対し、「金メダ
ルがほしいです!」と答えたんでしょう。
その記事の見出しをうちのパソコンが読むんです。
「桐生! 東京五輪では かね が欲しい!」
小池百合子か!

音声ソフトは絵文字も読む。
他のソフトはわからないけど、ボクの使うiPhoneの音声読み上げソフト(VoiceOver)では絵文字や顔文字も読む。
どうやって入力するかというと、ボクの場合例えば「わらい」で入力変換すると笑い顔の顔文字が表示されるし、「悲しい」で入力変換すれば泣き顔の顔文字が表示され、その中から選択する。
しかも、同じ顔文字にもいろんな種類があるから、それぞれどんな表情なのかも読み上げてくれる。
例えば「笑ってる顔」だったら、「笑っている顔 目を固く閉じている😆」とか「笑い転げる顔🤣」とか「目がハートの顔😍」とか…。けっこう細かい。

で、以前とある落語会が終わった後その会のお客様から、
「ザトーさん、今日の落語会大変楽しかったです。腹を抱えて笑わせていただきました!」
というありがたいお褒めのメッセージをいただきました。
うれしい! たしかにその日はよくウケた(笑)
ただ、その方メッセージの末尾に顔文字を付けてらっしゃいました。それは笑ってる顔の顔文字なんですが、それをうちのスマホが読むんです。
「ザトーさん、今日は腹を抱えて笑わせていただきました!」
の後、
「笑ってる顔 目は笑っていない😀」
目は笑っていない!?
ガ、ガチ!?
もしかしたらわざとなのかもしれない。

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