4. メモの魔力
メモをする際の「抽象化」→「転用」のプロセスを極めることにより獲得できる「創造力」と「ぶれない自分」
前田式メモ術
インプットした「ファクト」をもとに
気づきを応用可能な粒度に「抽象化」し、
(具体から本質を抽出して他の事象にも応用可能な抽象的な命題を探す)自らのアクションに「転用」する
特に以下の4項目にはWhy?を向けてみる
世の中でヒットしているもの
自分の琴線に触れるもの
顧客からの要望
社内で起きている課題
抽象化能力が高い
=アナロジー力(一見無関係なものの間に共通点を見つけ、結びつける思考法)が高い
個の時代においては「オタク」が最強
「あることについて、めちゃくちゃ詳しくて、好きで好きでたまらない。いつだってそのことばかりを考えてしまう」
そんな領域が個として活躍すし、価値を創造する上で、己が輝ける道だろう。しかし、単純に詳しく知っているだけでなく、その知識を得る中で研ぎ澄まされていった「独自の視点」こそが価値として定義され、消費されていく。
→「オタク」ほどの知識・熱量 × 独自のオリジナルの視点
トップダウン型・ボトムアップ型
これまで、自分は目標・ゴールをカチッと決めて、そこから日々の行動を逆算して決めるトップダウン型の人物像・経営者像に囚われすぎていたのかなと思う。今までの人生を振り返ると、自分は明らかにトップダウン型であった。陸上にしても、受験にしても、一度目標を決めると、うまく逆算して練習や勉強を効率的に進めていたと思う。
しかし、明確な目標がなくなった今、とことん迷走し、トップアップ型の理想形に窮屈さを感じている。
そんな時こそ、戦略的に目の前のことに夢中になるボトムアップ型を目指してもいいのかなと思う。もちろん、目標を決めて、そこに向けて邁進していく大切さは知っているつもりだが、今は身の丈以上の夢にとらわれすぎている気がする。「経験していないこと、知らないことはやりたいと思うことさえもできない。であれば経験の数自体を増やしていくしかない。」ビジネスマンとして新米の自分は、行動して経験した先に見える景色はたくさんあると思う。もちろんそれもある程度の「人生の軸」を定めた上の話ではある。
メモで自分を知りつくし、メモで夢をかなえる
昔から一度目標を決めると、その目標に向かってとことん頑張れるタイプだった。
中学時代は陸上で「県で一番になりたい」という目標があり、日々練習に励んだ。一日でも走らない日があれば、「ライバルは今日自分が無駄にした時間に走っているかもしれない」と不安になり、雨の日は少しでも練習したいと走る代わりに筋トレをした。毎日陸上が頭の片隅にある生活をしていた気がする。(最高成績は県で9番)
高校時代は受験勉強に夢中になった。進学校に行っていたこともあり、受験期は常に周りと今の自分を比べ、いかにして勉強により多くの時間を割き、いかにしてより効率的に受験勉強を進められるかを考えた。結果として、第一志望の大学に合格できた。
共通して言えることは、努力を努力と感じないほど目標達成までの過程に夢中になれたこと。
しかし、大学に入学してからの2年間を振り返ると、とても迷走しているように感じる。サークルや飲み会でいわゆる楽しい大学生活を謳歌する一方で、「自分の事業を立ち上げ、社会にインパクトを与えたい」「大きなことを成し遂げたい」「普通ではない何者かになりたい」という思いが常に頭の中にあった。
これまで、楽しい大学生活の傍ら、自分の未だうまく言語化できていない夢を追いかけて色々なことに挑戦してきたものの、いまいち夢に近づいている感覚はありません。
しかし、この本を通して少しながら何をすべきかが分かった気がします。
前田さんがいうように、「夢への思考を具体的に深めていけるのも、「言葉」があるから。ふんわりとしたつかみどころのない願いを持っているだけでは、よほどの強運がない限り、夢は自分から近づいてきません。言語化の過程で、抽象的な夢を具体化したり、また抽象化してみたりして考える時間により、夢に倒するマインドシェアが増え、夢が現実のものとなりやすくなる」
なぜか今まで、夢に近づくためにはとりあえず行動しなければと色々なものに手を出してみたが、一度立ち止まり、自分の夢をしっかりと言語化することから避けていた。
それは、単純に自分が言語化がとても苦手であるだけでなく、言語化することによる今の自分の至らない現実から目を背けていたのかもしれない。
しかし、夢を実現するためには、夢の言語化から逃げず、むしろ夢の果てを映像として想像できるくらいには、考え抜かなきゃいけない。
また、夢を自分が納得するまで言語化できると、その言葉を聞いて仲間や共感者が、自分が向かいたいと思う正しい方向に導いてくれる可能性も高くなる。
夢を言語化するためには、自己分析が欠かせない。
振り返ると、今まで自分が憧れてきた人は、「起業家」「お金持ち」というより、自分が本当にやりたいことを生き生きとやっているルフィーのような人である。みな共通して言えることは明確な「人生の軸」、「情熱をささげられる対象」があること。やはり何をするにしてもぶれない軸がある人は強い。夢に向かう途中でどんな苦悩にぶつかっても、踏ん張れて乗り越える熱意があるというのももちろんだが、何よりその苦悩をネガティブな苦悩と捉えず、ポジティブな挑戦と捉えられる点が大きいと思う。
今、自分の人生の軸はブレブレであるが、まだ20歳の今、この本に出合えて、心底よかった。
なぜなら、自己分析は時間と忍耐力を要する作業であり、深くやればやるほど、ぶれない軸につながるからである。おそらく自己分析をする過程で、今までは真剣に向き合うことから逃げていた自分の欠点にも目を向けることになると思う。しかし、その過程を経てこそ、正しい自己分析であり、欠点を自覚できたからこそ、そこからの成長・前進がある。
とりあえず自己分析しよう。。。
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