【テニス】佐藤プロと今井さんの対談

佐藤プロとの対戦を振り返って
難しかったところは?
今井「(佐藤プロの)リターンの精度が良すぎて前衛の自分が全然動けなかったり、プレッシャーに負けてファーストサーブが入らなかったり」
佐藤「プレッシャーというのは、僕が勝手に感じたところで言うと、割とスピードで勝負に来ていた感じがしましたが、どうですか?」
今井「それは有ります。自分の今の方針としては、打てるうちはしっかり打って、2ndサーブはしっかり回転を掛けていったりしていこうと思っています。試合で競った時は緩急を付けたりもしますけど、
年齢的な事もあるので、打てるまでは、ゆっくりにしたり緩急を付けていくというより、なるべくならちゃんとスピードボールできっちりいこうという方針でやっています。
佐藤「なるほど、そういうお考えがあってのプレーだったんですね。そういう風にやっていかないと、打てるのに打たなくなってしまうじゃないですか。素晴らしい事だと思います」

ダブルスの試合では、サーブとレシーブどちらから入りますか?
今井「サーブからです。攻撃的に行くという意味で、サーブが入らないとしても、サーブから入ります」
佐藤「最初のサーブってプレッシャーかかったりするじゃないですか。僕はリターンでプレッシャー掛けにいく意味でリターンでいったりしますね」
今井「ブレイクされたとしても、自分の身体をほぐすという意味もあってサーブから行きます」

ペアとのコンビネーションで気をつけている事は?
今井「長年組んでいるので特に無いんですけど、緊張で普段のプレーができなくなった時は(いつもは並行陣なのに雁行のままになってしまっている時は)、「前へ!前へ!」「絶対前に出よう!」と声を掛けたりします。『ボレー勝負に行こう』というのを心掛けています」
佐藤「積極的に行こう、という意味ですね。
  それまではご自身がプレーでリードしていこうとか、パートナーに対して期待している事とかがそれぞれで有りながら、もうわかっている?」
今井「多少出足が悪くても、悪すぎない限り自分自身で調整するんだと思ってやっています。
ただ、よほど悪い時は自分が攻撃にも出たり、どんどん動いていってカバーはします」

佐藤「そうやって悪くなってしまう時の対戦相手ってどういうタイプの相手ですか?共通点はありますか?」
今井「ボールがゆっくりな相手です。身体が止まるんですよね」
佐藤「足が止まるって感じですね。なるほど、なるほど」
今井「僕が速くいきたいタイプなので、崩していって早く決めたいんですけど、ちょっと下がって引いているために繋ぎになっちゃうので、「前だよ!前だよ!」と言ったりします」
佐藤「時間詰めたいですよね」

若手のスピードがあるタイプと対戦する時はどんな対策がありますか?
今井「ボールを弾ませないようにしています。短く打って、スライス掛けて弾ませないボールを打って、相手に持ちあげさせるようにしています」
佐藤「なるほど、素晴らしい」
今井「打ち抜かれちゃう時もありますけどね。どうしようもない時もありますけどね、できる限りやっています」
佐藤「そこで向こうが思い通りにいかなくなってきた時に、こっちが 〜不明〜」

リターンのコースや、ストレートに打つ時のタイミングは決めていますか?
今井「何も決めていないです。相手との駆け引きとサーブのコースによって、その時に決めます」
佐藤「ある程度ヤマを張って構えていて、相手のポジショニングが良くない時は隙を見てコースを変えたりって感じでしょうか」
今井「そうですね。基本はバックに入れば全部アングルを狙っています」
佐藤「それは、相手にローボレーさせるとか、低い体勢で打たせる、ネットに出てくる人に対してはローボレーさせるという意図ですね」
今井「アングルに打ってリターンダッシュで前へ」
佐藤「その形の方がいいですよね。前に出られない時は?」
今井「後ろで打っても、一回後ろで緩いボールを打って前に出ます。なるべくネットプレーです」
佐藤「それが今井さんのプレイスタイルなんですね」

怪我を防ぐためのケア方法はありますか?
今井「あまりやっていないんです」
佐藤「強いんですね」
今井「ランニングはしていないです。なるべくコートに立った時に走るようにしています。ボールがアウトになっても走ろうと思ってやっています。とにかくボールの後ろに入ろうというのを心掛けています」

対戦相手の観察ポイントは?(試合前)
今井「球筋は見ています。フォームを見て、打つ時の身体の使い方と打った球が一緒かどうかを見ています。それが違うと読み切れないので。ちゃんと打ってくる人に対しての方が戦績が良いです」
佐藤「なるほど。そうなんですよね、予測と外れているような感じだとこちらとしては(予測を)絞りづらいですよね」

今後の目標は?
今井「(10月の全日本ベテラン)今年の目標としては(優勝を)狙ってはいますが、下の45歳以下世代から上がってきた人が凄く強いので、無理かなぁと思っているので、楽しんでできればと。
今年一年の間にそのペアとは対戦しているので、次は何とかならないかなぁと思っています」
佐藤「なるほど、色々相手を探りながらですね。頑張ってください!

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