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そろそろ自分を許すか。

※以下、一部のLGBTQの方に配慮ができてない文章がある可能性があります。あくまでも自分への感情であって、他の方にこのような感情を抱いたことはありません。ご了承下さい。

長年心にモヤモヤしてたものをここ数日ジッと見つめてみて、見えてきたものがあるので忘れないうちに言語化しておく。

私はバイセクシャルだ。
男性も女性も恋愛対象になる。
ただし二十歳を越えてからはほとんどの恋愛対象が女性だ。

28歳にもなると、周りの友人がバンバン結婚していく。
バンバン子を産んでいく。
Facebookを開くたびにみんな人生のフェーズに変化が起きている。

かたや私はといえば、
コロナを言い訳にして新しい出会いも積極的に作らず、
大学の友人とゲラゲラ笑ったり、
一人で映画や料理に没頭したりしている。
それはそれで間違いなく幸せだ。
友人と美味しいご飯やお酒を飲み、
生産性のない話をして腹を抱えて笑う。
そんな最高な日々はない。間違いない。

しかし、漠然とした不安がずっと付きまとう。

私は10年後、20年後、何をしているんだろう?
どこで誰と過ごしているんだろう?

まるで想像ができない。
正確にいうと、今と変化している様子が想像できない。
もっと正確に言うと、周りの友達は変化していて自分だけ変化していない様子しか想像できない。

私が今独り身なのは、日本が同性婚を認めていないから

ではない。

自分のせいだ。自分が招いた結果だ。
多分これは事実。

でも、ふと考えた時、
私は私に罪を着せすぎな気がした。

多分この界隈にある悩みや苦しみといえば
「周りからの理解が得られない」
「親に受け入れてもらえない」
「法が整っていなくて結婚ができない」
などなどがあるだろう。

私もそうだと思っていた。
でもよく考えてみると、私は周りではなく自分を責めていた。

「なんで周りからの理解を得られない性質を持ってしまったんだろう」
「なんで親に受け入れてもらえない性質を持ってしまったんだろう」
「なんで結婚できない性別を好きになってしまう性質を持ってしまったんだろう」

そんなことばっかりだった。 

好きになってしまったノンケさんに
「お前のせいで人生めちゃくちゃだ」
って言われたり、
(過去エピソード参照)

レズばれしかけてる知り合いに
「最近私のこと狙ってる気がする」
って陰で言われたり、
(ちなみにその人のことは1ミリも意識したことがなかった)

この界隈でありがちな辛さは経験してきたが、
「まぁ、自分が厄介な性質持ってしまったから迷惑かけてしまうよなー」
って自分を責めて誤魔化して過ごしてきた。

(この感情は決して同じLGBTQの人には当てはめたことはありません。(本当に))

ただ、自分は自分を許せてこなかった。

いつか、どこかで、同棲パートナーと、幸せに暮らしたい。
と言う夢はあるのに、
どこか靄がかかっていて一向に頭の中でイメージができない。

「普通に生まれたかった」

そう、普通に生まれたかった。
何故なら私は逆境に立ち向かえるほど強い人間じゃないからさ。

例えば親へのカミングアウト問題。
「最初は理解得られなかったけど、時間をかけて理解してもらえた」
とか聞くけど、私は反抗期なので
「少しでも理解してもらえない恋愛ってなんじゃい」
って思ってしまう。

例えば同性婚できない問題。
「当事者が声を出して法の整備されるように頑張って結婚できる国にしよう」
って聞いても、屁理屈もんなので
「頑張って声上げないと結婚すら出来ないってなんじゃい」
って思ってしまう。

楽になりたい。
何も考えずに家庭を持ちたいって思える人間に生まれたかった。
学生時代から付き合ってる彼氏と、社会人3年目で結婚して、30歳手前で子供を産む。みたいな夢を描いてみたかった。

別に上に書いたような人生が正解だと思っている訳ではない。
訳では決してないのに、
そんな夢を描けない自分が許せなかった。

でも、もう許そうと思う。
凝り固まったこの考えを解くのには時間がかかるだろう。
それでも2022年はゆっくりゆっくり自分を許していく。

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