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あなたのHPを削るモンスタークライアントの特徴と対策

Web制作の仕事をしていて一番厄介なのが、「モンスタークライアント」の存在。

無理な要求や二転三転する要望に、多くのWeb系フリーランスが消耗しています。

かく言う私も、これまでに何度もモンスタークライアントに遭遇し、〇ぬほど働いて報酬3万円とか、納品後に値切られてモメたりという経験をしています。

現実問題として、フリーランスとして働いていてモンスタークライアントを完全に回避することは、おそらくできません。

とはいえ彼らの特徴を把握して適切な対策を取れば、ダメージを最小限に抑えることは可能でしょう。

ということでここでは、あなたの心身を消耗させるモンスタークライアントの特徴と対策についてお伝えしていきます。

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全力で回避すべき
モンスタークライアントの特徴
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資料は基本的に読まない
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こちらがどれだけ力を入れて資料を作っても、モンスタークライアントは読みません。

そのため、仕様なんてあってないようなもの。

言い換えれば仕様はそんな重要なものではなく、簡単に変更できるものだと思っている節があるわけです。

思い付きで機能追加を発注したり、言うことをコロコロ変えたりするので、延々と無駄な作業に付き合わされることになります。

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マウントを取ろうとしてくる
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「おたくにはちょっと難しいかな~」みたいなことを言ってマウントを取ろうとしてきます。田舎の中小企業に多いです。

おそらくですが、いまだにそういう風土の中で仕事をしているので、そのノリで絡んでくるっぽいです。

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公序良俗に反するお仕事の人
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「真っ当な仕事」と言い難い職業の人ですね。

ある意味分かりやすいので簡単に避けられますが、この類の人は提示してくる報酬が相場より高い傾向にあるため、ついつい誘惑に負けて引き受けたくなるかもしれません。

しかし支払いの踏み倒しなど、料金回収時にトラブルになるケースが多いので避けた方が無難です。

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会話していてイヤな気持ちになる
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見た目はマトモでも話していて何となく嫌な気持ちになる人は、モンスタークライアントである可能性大です。

この「何となく」って実はけっこう大事で、つまりは自分の直感が危険信号を発しているわけですね。

直感というのはこれまでの人生で蓄積したデータに照らし合わせて「アカン!」となっているわけなので、信頼性もわりと高いと考えられます。

世の中には、嫌味な言動をして上下関係を作るとか、逆に下手に出て無理な要求を通そうとするとか、そういうのに長けている人は一定数います。

彼らにも生きる権利はありますが、あなたが付き合う必要はありません。

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Time is moneyの概念がない
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モンスタークライアントは、時間の浪費を一切気にしません。

そのため細かい&重要度の低い修正を繰り返したり、仕様をコロコロ変えて手戻りが何度も発生したりという仕事になりやすいです。

またこちらのスケジュールには厳しいですが、自分のスケジュールにはとことん甘いです。

そのため修正確認などを投げても、返ってくるまでにものすごく時間が掛かったりします。

なおこのタイプは締め切りギリギリまで何もしないので、納期間際に修正依頼を連発したり、追加作業(しかも無料)を要求してくるケースが多いです。

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モンスタークライアントから
自分の身を守る方法
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「こんなクライアント、ホントにいるの?」
と、Web制作初心者の人ほど信じられないかもしれません。

ですが、マジでいます。

世の中には、なんで人間やれているのか不思議なほどギリギリな人って結構いるのです。

そしてWeb制作の仕事をしていれば、どこかで必ずこういうモンスタークライアントと遭遇することはあります。

しかし一旦仕事を引き受けてしまった以上、完了するまでは逃げることはできません。

ということで次は、モンスタークライアントとエンカウントしてしまった場合の対策や予防策についてお伝えしていきます。

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納品までの流れを事前に説明しておく
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正直そこまで大きな効果は期待できませんが、受注前に納品までの流れをザックリとでも説明しておくと、着手後のモンスター的振る舞いを予防できたりします。

またちょっと悪知恵かもしれませんが、「前工程に手戻りした際の作業には追加料金が発生する」という話をしておくと、相手は言うことをコロコロ変えづらくなりますし、たとえ作業が発生してもタダ働きになることを防ぐことができます。

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決裁権を持つ人と交渉する
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受注前の交渉、また制作中のやり取りもできるだけ決裁権を持つ人とするようにしましょう。

決裁権を持つ人というのは、多くの場合、経営者や幹部クラスの人です。

相手が何の権限もない平社員だと、せっかくあなたとその人の間で話が進んでいても、その人の上司の一声ですべて白紙になるなんてこともあり得ます。

そうなれば時間の無駄以外の何物でもありませんので、はじめの段階からできるだけ相手の会社の偉い人と話をするようにしましょう。

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追加料金が発生するラインをハッキリ決めておく
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「ここまでは事前に提示した料金の範囲内、それ以上は別途料金が発生する」というラインをハッキリと決めておきます。

モンスタークライアントを相手にしていてもっとも多いのが、お金が発生しない&どうでもいい仕事にダラダラと付き合わされることです。

それを回避するためにも、どこから追加で料金が発生するのかの線をビシッと引いておくわけです。

ひどいケースだと、概算で見積もりを出した後にドシドシと作業を盛り込んで見積もり金額内でやってもらおうとするモンスタークライアントもいます。

そういう要求を突っぱねるためにも、けっこう重要な対策です。

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契約書を交わしておく
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Web制作初心者がやってしまいがちなミスとして、契約書を交わさずに仕事を引き受けてしまうというのがあります。

そうするとトラブルになった場合に、まず間違いなく泣き寝入りすることになります。

契約書がないということは、自分の仕事内容や対応領域が明確になっていないということです。

そのため、仕様が大きく変わって根本から作り直す必要が出てきても、追加報酬もなく対応しなければならないケースも出てきます。

そんなことにならないよう、自分がクライアントや案件とどのように関わるのかを契約書という形ではっきりさせておきましょう。

また自分が制作したものをクライアントに無断で流用されるということも、Web制作業界ではわりと聞く話です。

私も一度そういう目に遭ったことがありましたが、契約書を交わしていたこともあり無事「お金で解決する」ことができました。

「めんどくさい」とか「難しそう」ということでなあなあにされがちですが、契約書は必ず交わしておきましょう。

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まとめ:
報酬とクライアントの質は比例する
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以上、モンスタークライアントの特徴と対策のお話でした。

Web制作の仕事をする以上、モンスタークライアントと遭遇するリスクは常にあります。

予防策を講じつつ、万が一エンカウントしてしまったときは最小限のダメージで回避できるよう対策しましょう。

とはいえ、モンスタークライアントと出会う確率を最小限にする方法はあります。

それは、「低単価の案件が集まる場所で仕事を探さない」ということ。

言ってしまえば、報酬(案件の単価)とクライアントの質は比例します。

つまり、安い料金で仕事を依頼するクライアントには、「モンスター」が多いということです。

言い換えれば、そういう人間が集まる場所を避けるだけで、条件のいい案件、そして質のいいクライアントと出会う可能性をグンと上げることができるわけです。

追伸


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