日曜のこと

土曜の夜は妻が友達と晩ごはんに出掛けたので、子どもたちとお留守番であった。日曜は、僕が大学時代の友人たちとサッカーに出掛け、僕が家を留守にした。土日でそれぞれが、家を空けるような形になった。

日曜、僕は昼過ぎから出掛け、かるく友人らとご飯を食べたとしても、子どもたちが寝る前には帰ってこようと思っていた。息子にも、「寝る前には帰ってくるからね」と言って出てきた。

なのに、かるくご飯でも、かるく一杯でも、なんていう「かるく」がかるく終わるわけもなく、まぁ日曜もついつい飲んで盛り上がってしてしまい、家に帰ったのは、子どもたちがすっかり寝てしまった後だった。

家に帰って妻に、「子どもたちに悪いことしちゃったなぁ。せっかくの日曜だったのに」と言うと、「たまにはいいよ、久しぶりに友達と会って、楽しかったでしょ?」と、慰めてくれた。

そうだ、確かにとっても楽しかった。楽しかったから、ついつい子どもたちが寝る時間も、こうやって過ぎてしまったのだ。

翌朝、つまりは今朝、家を出ようとすると息子が起きてきて、目をこすりながら「いってらっしゃーい」と声をかけてくれた。それで、「あ、昨日のことちゃんと謝らなきゃ」そう思って、

「昨日はごめん、起きてる時間までに、お父さん帰れなくて…」そう言うと、息子は昨晩のことを急に思い出したのか、唇をキュッとして、少し涙目で俯いてしまった。どうやら僕に見せたいものがあったらしい。早く帰ってこないかなぁと、布団の中でもずっと待っていたらしい。起きたときは忘れてたのに、悲しかったこと思い出させちゃったなぁ。

今日ずっとそのことを、本当に申し訳なかったなぁと思っていた。それを僕がクヨクヨしても、全然仕方ないのだけど。あと一時間早く帰れば、よかったものを。

久しぶりの友人たちとサッカーをして、汗かいて、ビール飲んで、最高に楽しかった。むちゃくちゃくだらない話をずっとして、よく笑った。そうやって楽しい時間でも、そこそこで切り上げればいいのに、それがなかなかできない。

それはそれで、貴重な楽しい時間を過ごしたくせに、「日曜だし、家族と暮らした方がよかったんじゃないか」なんて思ったりして、ずいぶんと欲張りな考え方をしている自分に気がつく。

数か月前までは海外にいて、会いたい人にもすぐ会えなくて、欲しいものもすぐには買えなくて、そういうのが叶う生活をずいぶん焦がれていたくせに、それに慣れてしまうと、すぐにお腹がいっぱいになってしまう。

いつどこに行くときも、家族みんな一緒だったのに、日本に帰って来てからは、バラバラと行動することが多くなっていて、その頃の生活をまた恋しくなっていたりする。

疲れてるなぁ、流されてるなぁ、とよく思う。noteだって、昔のように何も考えずに書けなくなっている。「自分が書きたいことってなんだっけ?」なんて考えて、毎日書いていたときだって、自分が書きたいことなんて特になかったよな…と思い直す。

毎日思ったことや、あったことを淡々と書けばいいのに、どうにも感情や考えが追い付いていないらしい。しっくりこない。と、なんだか暗いnoteになってしまった。

僕が書きたいのは、いつもずっと書きたいのは、きっと家族のことだ。家族を大事にできているだろうかと不安になるから、うまく書けないのかもしれない。もうすぐ夏休みだから、考えなきゃ、家族のこと。


お蕎麦屋さん開きたい。