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ドンキホーテ・サンチョパンサ

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ドン・キホーテや、サンチョ・パンサのように、正気を失っていたり、間抜けだったり――どういう訳かボクは、そういう人、あるいは物や事に、なんとも言えない魅力というか、愛着を感じる性質… もっと読む
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#居酒屋

右腕の時計

 ちょっとしたキッカケで、ひょんなことを思い出すことがある。集中力が散漫な時など特に。  先日、叔父さんに手紙を書こうと思い立ったが、ボクの部屋には机がないので、わざわざカフェまで行った。机が無いというのは半分言い訳で、小説家志望というクセに、筆不精なので、カフェに行くなり何なりして、やらなければいけない状況を作らなければきっと途中で投げ出すと思ったのだ。  深夜働いているボクは、仕事前によく、このカフェに立ち寄って、いつもは窓側の席で、表通りを眺めながらボンヤリと時間を