必ず死ぬと書いて必死、と叫び続けた男は多分まだ死なへん

月日の経つのはなんと早いものか。
美しかったり楽しかったり悲しかったり寂しかったり悔しかったりも、和らいでは新たに押し寄せて、記憶の補正がかかってなんとも鮮やか。
肉食うたり酔っぱらってはへらへら、酔いが覚めてもゆらゆらしてはヒリヒリしておりま。
うまくいってほしいことはうまくいかず、予想してなかったことがうまくいったりして、なんや驚きの日々。
なんとゴールデンウィーク明けに寝過ごして遅刻するというまさかの失態をやらかした、これがいちばん驚く、大きい声出した、ちゃんとせえちゃんと。
あと10分、と思ったら1時間半も経ってた時の鼓動の速さたるやBPM200になった、あいみょん超え。は？

道端に植えられている犬顔のパンジーや、名も知らぬアヒルに似た花を横目に歩く。
そういえば、つつじの蜜は昔と同じ味だろうか、大人になって躊躇を覚え花をもいでくわえたりするのはやめた、人より長い3秒ルールを適用した人生にも関わらず。

家にあるすべての重い調味料やシャンプーなどが示し合わせたように軒並み切れそうで涙が出そう。
にんじんが甘すぎる、インカの目覚めも甘すぎる、甘すぎる野菜はおもてたんと違うなあ、と思うけどうまい、うまいと言えば食べに行った肉、はちゃめちゃにうまかったなあ肉汁ごくごく、また飲みたいすね。

急遽来週東京に行くことに決めた、友人のひとり芝居を観に。かなりビタビタに詰まった予定。
しかし、これを見逃すととても後悔しそうな予感がしたので行く。
東京に行くのは何年ぶりのことだろう、歌を歌いに行ったのが最後、原宿あたりでチャーハンを食べた気が。
何年も会ってない人にそれを理由に連絡を取ってみる、予定が合えばいいけど。
もう未然に防げる後悔などはしたくないのだ、すきなことをすきなふうにやる。ぜったいに。

そういや先日初めて会った友達の友達が、今まで恋人ができたことがない40代の男性で、こちとら必死やねん！必ず死ぬと書いて必死！必ず死ぬと書いて必死！、と気に入ってるんか知らんけど体感40回くらい繰り返して叫んでいたので、そういうところやわなあ、と思いながら酒飲んで眺めた。
元気そうやったので、まだ死なへんよ、と言うといた。