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エマニエル夫人or坊や

珍しく連休だというのに台風さんがいらっしゃってるせいで外出ができなかった。明日も休みだが明日も台風さんがいらっしゃる。更に週末はずっと前から遊びに行く予定だったのに台風さんがいらっしゃる。2週間前にも前から予定していた休みを台風に破壊された。地球そのものがおれをおちょくってるとしか思えない。

映画のfive nights at freddy'sを観た。

元々とにかく着ぐるみが苦手でディズニーランドの着ぐ……いや、あの方々に対してすら恐怖するおれはとにかく「ビビらせてみろよ」という挑発的な態度でfive nights at freddy's第一作目をプレイして見事トラウマになり、未だに悪夢に魘される程のファンになってしまった。要は着ぐるみだのアニマトロニクス(機械人形)だのが襲ってくるって内容なんだけどストーリーについてなんにも説明がないからダークソウルも真っ青なレベルで考察が盛り上がり続けている。なぜアニマトロニクスが勝手に動くのか、なぜ人を襲うのか、主人公は何者なのか、児童行方不明事件とはなんなのか、など。ただひとりの手によって作り上げられたインディーゲームが遂に映画化とはね。

映画の評価なんだけど、まあファンとして厳しく見ても999999999999999999999兆億那由多点くらいかな。完全に完璧で最高に最強だった。とにかくファンのために作られた映画だってのがわかるし、世界観の構築や美術道具俳優演出何もかも非の打ち所がない。映画のアサシンクリードやドラマのFALLOUTもそうだけど、もう実写化とかは全部ファン向けに作ればいいんじゃないかな。新規取り込もうとしてどっちつかずになるくらいなら分母のはっきりしてるファンを更に盛り上げた方がコンテンツとしても良いし。

原作知らないで観てもちゃんとストーリー自体が映画として優れてるので個人的にはかなりおすすめ。ま~続編はあるでしょうね。エンディングで原作2を想起させることやってるし。いやまあ実写デビルマソみたいなとりあえず続編を示唆させる終わり方ってだけかもしんないけど。


ラ・ラ・ランドも観た。

元々この監督のセッションとかいう魂に火をつける映画は観たことあってそれがやばいぐらい面白かったのでかなり期待して観た結果、ちゃんと面白かった。

冒頭部分の完成度がプライベート・ライアンレベルで、高速道路で渋滞してる車それぞれから違う音楽が鳴っていてミュージカルが始まるって感じなんだけど、もうこれだけで主人公を含めた人々がどういう状況か全部説明できちゃってるんだよね。夢を叶えたい人が集まる街でどうにも上手くいかない人々が行き詰まってる。

関連する映画としては雨に唄えば、バンド・ワゴン、パリの恋人、ロシュフォールの恋人たちが挙げられる。まあまあ古めのミュージカル映画への愛が感じられるし、別にそれらを知らんでも問題なく楽しめる。

色の使い方が印象的だった。元々2001年宇宙の旅とかシャイニングで知られるキューブリック監督がめちゃくちゃ好きだから色をどう使ってるかかなり注意深く見てるんだけど、服や家具、車のみならず場面ごとに赤や青の光を使って効果的な心情表現を可能にしている。良い。

話自体もよかったなあ。人によっては「そんなのってないぺこじゃん」って思うだろうし、おれもそう思ったんだけど、でも夢を追うためには天秤の掲げたほうを捨てる勇気も必要だし。最後ある二人が笑顔を交わすシーンがあるんですが、その時人間の表情ってこんなに情報量があるんだと驚いた。その絶妙な表情から色々な事を想像してしまって普通に泣きました。

明日はグレイテストショーマンを観る予定です。


綾辻行人の殺人鬼を読み終えた。

スプラッタというかミステリーというかそんな感じの話なんだけど、すみません。面白さが全然分からなかった。おれはエビとか貝とかカニが苦手なんだけど、今挙げた具材だけの料理が出てきたような感じ。美味いと言う人がいるのはわかる、だけど私の口には合いません、だ。殺人描写が優れてるのは評価に値するとして、仕込まれたトリックもかなり早い段階で気づいたし、殺人鬼のことも分からずじまいで色々自分とは噛み合わなかったなあ。ただ、殺人鬼が最終的になにも正体が分からない殺人鬼という概念そのもののままであったのは試みとして挑戦的でいいんじゃないかしら。


やあみんな、性欲の話をさせてくれ。

最近中学生くらい性欲について深く考える機会があって、いろいろぐねぐね考えた結果性欲を満たすということ自体に誤謬があると気づいた。

例えば、やりてえ、って思うじゃないですか。人。多くの男性は特に思うじゃないですか。これは性欲を満たしたいという欲求の現れだと思われがちだけど実はここで満たしたいのは別の欲求だったりする。

わかりやすく手頃なサンプルとしておれを用意した。おれが何故セックスしたいかと言うと、人に触れたい触れられたい、人を支配したい支配されたい、自分に触れることを許したい相手に触れることを許されたい、単純に抱きつきたい等、どちらかといえば承認欲求であり多くの欲求を同時に満たす行為がセックスということだ。だって全裸で股間を股間になんかこう、頻繁に出し入れすることを許されるなんて最大級の承認でしょう。あとはまあシンプルにチンポコ快楽を求めてというのもあるが、これ自体は1人でも達成できるので二の次と言っていい。まあその、もう30歳だし、ポコチン至上主義ではいられないんだよね。前ほど元気じゃないし。昔はほんとにヤマタノペニスだったよね。聞いてる?股間がガトリング砲だったっつってんの。

なんでこんなこと考えてるかっていうと、付き合ってくださいって言った時に「なんで?」と訊かれたらどう答えられるだろうかと思ったからだ。いや実際そんな反応だった時点でほぼフラれてるようなもんだけど、つまり「なぜ男女の友人ではなくてわざわざ交際したいのか」と問われた時、付き合ってることによって可能となる事が実はセックスだのイチャイチャだのくらいしかないんじゃねえかと。だったら友達でいいじゃんと。友達でもめちゃくちゃ会ってめちゃくちゃ遊んでいいし時にはスキンシップがあってもいいし、それでもなお付き合うならばその付き合うとはなんなのだろうか。

あ、あれだ。

結婚だよな。

友達は恋愛になって伴侶になって家族になって。季節のように関係は移ろう。その最初の季節が恋愛、交際ではなかったのか。逆に言えば、結婚を度外視したらばやっぱりセックスイチャイチャ許可証にしかならなくなる。そんなのありえねえよな。

こめかみのあたりをコンコン叩いたら耳からポロッと別の答えが出てきた。他の男に取られたくない。ずっと一緒にいたい。これにしよう。なんだ、これにするって。



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