推し活バブル_240627

推し活が市場を跋扈している。

エンタメ業界は俺を推せ、ガチャを回せ、TVerを回せと盛り上がっている。

博物系の業界は「○○女子」という単語で性差別と炎上したのを挽回するように、文房具推しやら刀剣推しやら商品を売り出している。

日用品系の業界は、メンバーカラーメンバーモチーフが選べるように、無地且つ多色展開がデフォルトになった。

旅行のCM、クレジットカードのCM、食べ物のCM、エンタメとは無縁の業界も「○○なあなたへ」という数種類のモデルプランに推し活が入っている事が増えてきた。


推しとは、業界への人質みたいなもんである。
好きなら高額商品も買えるはず、
好きならガチャを天井まで回すはず、
好きなら全部揃えるはず、
好きなら文句を言わないはず、という魂胆を覆い隠して「推し活で人生を豊かに楽しもう」で経済が回っている。

消費者は期待に応えるべく、多少無理をしながら(或いはその無理も明かして無理な事が出来るファンが居る事を誇示しながら)、自分の現実から目を逸らして気力体力財力を使っている。
推しが居るから現世を頑張れているという言葉はよく聞く。
推しというエナドリで無茶させられてる社会に思える。


これが突如止まる時。
例えば、ガチャやランダム商法に規制が入り、課金したゲームコインの価値が失われる
例えば、どこかの会社が「ファンのお礼のお問い合わせは統計の邪魔だから禁止したい」とボヤき炎上する
例えば、Xが消えてファンダムが集まる場や誇示する場が無くなる

どこかで一気にバブルが崩壊する、ような気がする。
背けてた現実しか眼前に残されていない状態で、エナドリを失って、無気力状態になる未来しか見えない。
金も絞り尽くされた後である。
社会全体が一層退廃的になりそう。