タバコのお話。

最近、敬遠されているタバコ。臭いがつくから、タールが肺にべたついて疾病の原因になるから…
そして、ニコチンの依存性。ニコチンは毒物であるのはご存知かと思いますが、さてどれほどのものなのか。

紙巻きタバコ1本に含まれるニコチンは、ごくごく微量。それもそうです、多かったら人が次々バタバタ倒れてゆく。聞いたこと、ありませんか?
強いタバコ3本からニコチンを抽出した水を飲むと、人は死ぬ…と。つまりは、そのくらいの毒性なのです。

わかりやすく言いますと…致死量は、青酸カリより少ない。すなわち青酸カリよりも毒性はかなり強いのです。毒殺事件の主犯格より、さらに強烈。まずはそれをお伝えしておきます。

その上で、追加情報。タバコはナス科植物で、同じくナス科植物にもニコチンに類似した成分が含まれています。ナス科は意外に毒物のオンパレード。かの有名なマンドラゴラやベラドンナ、エンジェルストランペット(キダチチョウセンアサガオ)から…身近なところですと、ジャガイモやトマト、ナスにも毒成分は含まれているのです。

ジャガイモの毒物といえば、ソラニン。
トマトにはトマチン、ナスにはナスニンという毒成分が含まれています。もちろん、通常の食べ方をすれば何ら問題はないもの。
ただ、思い出してください。青イモを食べると、お腹をこわす…と。それこそソラニンの仕業なんですが、このソラニンはニコチンと似た物質。
つまり、タバコを吸い続けるというのは『体を壊すと知りながら青イモを食べ続けている』ようなものです。しかも依存性、気がつくとやめられない…。芥川龍之介のお話の中で、悪魔が育てていた訳です。恐ろしや。

ちなみに、海外では香りが好きだからとトマトの葉をハーブティーにすることがあるようですが…それを考えると、おすすめはできません…。

さて、話を戻します。
タバコのタールは肺にべっとり、ニコチンはゆっくり身体を蝕む。いかに精神安定剤になりうるとはいえ、それって脳の毛細血管に血流がいかなくなり、余計なことを考えられなくなるから…なのです。毛細血管は、血が通らなくなると詰まってゆきます…もう、お分かりですね…?

それでも、頑なにタバコを吸いますか…?

…まぁ、vapeとはいえ吸っている僕が言うのも何ですが…。

どうぞ、お気をつけ下さい…。
自分の身体を守るのは、他ならぬ自分なのですから…。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?