見出し画像

はじめての耳かき店の思い出が大泉洋になった話

私はASMRが大好きで、耳かき音声をよく聞いていて、いつかは耳かき店にいってみたいなーと思っていた。

チャンスが訪れたのは今年の2月。


私は今年の初めごろ、訳あって100万持って蒸発し行方不明になっていた。


そのことはまぁ別の機会にかくとして、死ぬ前にやりたいことをしたい。そのとき思いついたことのひとつが「耳かき店に行く」だったのだ。

行ったのは山本耳かき店。池袋にある有名な耳かき店だ。

ここでは女の子に耳かきやハンドマッサージを「膝枕」をしてもらいながら受けられる。

膝枕をしてもらいながら、である。

生身の女性と触れあうなんていつぶりか、という私は狂喜乱舞した。

ワクワクとドキドキのまま慣れない大都会池袋を歩く。

怪しげな雰囲気の受付で説明を受けお金を払うと、地下へと続く階段を降りる。

そこには浴衣姿のお姉さんが!!!!!!


めっちゃかわいい!!いや、顔まともに見れないけど、めっちゃかわいい気配がある!!もう絶対かわいい!!!


緊張で喉がアホみたいに渇く。出てきたお茶を即効飲み干し、女の子の準備を待っていた。

キョロキョロしていて、明らかに挙動不審である。

女の子の準備が出来、こちらへどうぞと誘われる。

ついに、ついに、膝枕だ。


女の子やわらけーーーーー!!!!!!

もう最高。ここで死ねる。ここだけで5,000円の価値があると確信をした。

さらにはここから耳かきや耳ふーが待っているのである。私は死ぬのではないか。

耳をふきふきしてもらって、             いよいよ耳かき。

やばい。山本耳かき店さんは、研修をしっかりと行うらしく、他の耳かき店に比べ耳かき技術がとても高いらしい(行く前にレビューを30回は見た)。

ASMRなんてめじゃない。               想像の百億倍気持ちがいい。

思わず口がポカーンと空いてしまうほどに気持ちがいい。よだれが出そうになるのを見越して、マスクをしていて大正解だった。

こんなアホ面他人様には見せられない。

アホ面ぶっこいて、女の子と世間話をしていると女の子がひと言。

「耳に息吹き掛けますねー。」

フーーー

「オフゥォーッ!」

死。マジでこんな声でた。

気持ちがよすぎる。いいのかこれ。合法か?捕まらんか?これ?

耳ふーはやばい。マジでやばい。

これがもう片耳分あるのである。両耳終わる頃には廃人になっているのではないかと、本気で心配になる。

そして反対側の耳を受けているときに事件は起こる。

快感にも少し慣れて心地よくなっていた頃。

店内にはBGMがうっすらとかかっている。  有線だろうかオルゴール調で洋楽が流れていた。

邪魔にならない程度のBGM。

のはずだった。

聞き覚えのある曲。頭の中で咄嗟に検索。

あ!マイケルジャクソンの

「マンインザミラー」だ!!!

これがいけなかった。

頭の中の大泉洋がモノマネをしだす。

そう。水曜どうでしょう。をお好きな人ならわかるだろう。

四国八十八ヶ所完全巡拝2で披露された伝説のモノマネである。

知らない方は色んな番組で披露されているので、動画サイトなどで見つけられるだろう。

気持ちのよい耳かきの中、

静かに歌う                                      マイケルジャクソン(大泉洋)

まだ耐えられる。耳かきに集中するんだ。

しかし、あの曲はサビに近づくにつれてボルテージが上がっていくのだ。

だんだんと主張を強める                マイケル(大泉洋)


そしてサビ。

アドワンニャンニュンニンヌンノン!!!

無理………もう無理……。

アーイスタンティンウィンザ                     マーンインザミラー  ウゥーー!!!!

耐えれるわけない。このときには私は体を震わせていた。

心配してくれたお姉さんに大泉洋のフラッシュバックを伝える。

お姉さんも大泉洋が好きでわかってくれた。うれしい。

そこからは耳かきはそっちのけで「小林製薬の糸ようじ」や土井善晴のモノマネで話で盛り上がった。

もちろん気持ち良かったけど、大泉洋しか記憶に残らない初体験だった。








この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?