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ゴルフ上達編 6

 一年半が過ぎ70台も出せて喜んでいたところに、学校から試合に出場しましょうと言われました。

 18Hをまともにラウンドした事もありませんし、ルールも少し不安なところがありましたが、皆が出るというので私もあまり考えすエントリーしました。もちろんアマチュアの試合になります。

 その県のオープン大会でアマチュア予選会です。通過すれば本戦でプロに混ざって試合する事になります。
ペアリングも決まりました。学校か大会の運営サイドの配慮もあって知り合いで組んでくれたので、全く知らない方はいませんでした。

 スタートはものすごく緊張した記憶はありますが、後のことはあまり覚えてないです。80台でラウンドした記憶がある程度です。

 初めての試合の記憶がありません。緊張していたせいかもしれません。

 初めての試合で記憶が無いとか、曖昧なのは何を考えてラウンドしたのかですが、よくあるのが全くコースを覚えない方がいます。スイングの事ばかり考えているか、他ごとを考えてプレーしている方はコースの記憶が曖昧になります。多分そんな感じだったのだろうと思います。

なので話を変えます。

それよりもトーナメントのキャディーの方が緊張します。

 バイトでトーナメントのキャディーをすることになりました。トーナメントは月曜日から始まるので、まず練ランする選手のキャディーをします。皆帯同キャディーを連れて来るわけではありませんから、月曜日は4人のプロをカートでキャディーします。4人ともシード選手で知っている選手ばかりです。
 私がプレーするよりも緊張しました。練ランと言え迷惑や間違った事を言ってしまったらどうしようと考えていましたが、皆優しくて、驚きました。プロは怖い方が多いと聞いていたり、イライラするとキャディーにあたると言われていたので、何となく不安でしたが、全くそんな事なく良かったです。

 間近でトーナメントプロを見る機会が初めてだったので興味津々でした。

 プロの第一印象は、アイアンが上手いと感じました。
 いつもバイトしていたコースなので自分の飛距離とどのくらい違うのかや、ボールの高さの違いは見ればわかり、その時私とそんなに大きく変わる印象はありませんでした。

 ただアイアンの音と、ターフ、どんなライにボールが止まっていても綺麗にヒットしてしまう技術がはるかに私と違うと感じました。

 ドライバーに関しては曲がるプロは曲がってましたし、飛ばないプロもいました。
 アプローチやパッティングに関しても、上手いとは思いましたが、自分の目がまだ良くなかったので分かりませんでした。
 バンカーだけは別物に感じました。なんせ苦手だったので全てのプロがハンパなく上手く見えました。

 火曜日も違うプロの練ランのキャディーをして、その夕方に本線の選手のキャディーが決まりました。

 当時若手でシードは無かったのですが、シードは確実と言われていた選手でした。

 水曜日にはその選手に会ってよろしくお願いしますと挨拶しましたが、練ランはせず練習だけだからいいよと言われ、プロアマが開催されているから見てきたらと言われ、せっかくだからと見に行きました。

 今から22年前ですから、伊沢選手、片山選手、田中選手、深堀選手、谷口選手、藤田選手、宮本選手、手嶋選手が人気で見に行きました。今の新人シニア選手達です。

 当時私の見る目があまり良くなかったのもありますが、すごいとか、上手いとかその感じしか分かりませんでした。

 そして木曜日から本線の予選スタートです。

 とても運がよくついたプロが優しくて、まずキャディーバッグを軽いセルフバッグで良いと言ってくれました。プロバッグは重くて選手に付いていくのが大変で体力が奪われるので、経験の無い私の事を気ずかってくれたのかセルフバッグにしてくれました。ドリンクや食料、ボールやカッパ、傘など備品などを入れても然程重く感じずにキャディー出来ました。

 ラウンド中も話しかけてくれたり、距離やラインを聞かれても確認程度で、何かを求めてる感じにはなりませんでした。私に経験がないから、聞いてもしょうがないと思っていたのかもしれませんが。

 そして2日間の予選が終わり、問題なく上位通過しました。

 ついた選手がとにかくオールラウンダーで、スイングもバランスが良く、ドライバー、FW、アイアン、アプローチ、パットにしても苦手分野が無く、安定してラウンドしてました。

 ラウンドが終わって練習場で聞きたい事があったので聞いたのですが、感覚がとても鋭い感じでした。理論的な事を聞いても私がついていけないと感じたので、こんな感覚はありますか?この感覚って正しいですか?みたいな事を聞いたら丁寧に答えてくれました。その選手も他の選手に聞きたい事や、悩みがあると言って目の前で打ってる他の選手に聞いてました。これだけ上手くても悩みがあるのだなと不思議に思いました。

 そして無事4日間が終わり、トップテンには入れませんでしたが、良い順位で終われて良かったと言ってもらえました。

 とてもプレーし易かったとも言われました。
 最後に駐車場に来て欲しいと言われ行くと、帽子とボール1ダース、そしてボーナスをいただきました。

 とても良い経験になりました。

 最後に何を練習したら良いのか、どんな練習をしたら良いのか聞きましたが、さすがに分からないと。

 自分で見つけ、考えるしかないと言われました。

 その年から数年間シードをとり戦っていましたが、怪我などで不調となりシードを失い今は試合には出ていませんが、シニアにもうすぐなるので、もしかしたら出てくるかもしれません。

 私も試合に出て良い成績が出せる様になりたいと意識する様になりました。

次回に続く。

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