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競技ゴルフと私 5.2

 どんな競技であっても緊張はします。
 緊張しない競技は競技でなくレクレーションです。楽しむ事が重要で勝ち負けはあまり関係ありません。
 どんなスポーツやゲームをしていても、熱くなって勝ち負けにこだわる方がいます。その方は何となく緊張感があります。
 逆にどんな事でもこだわらず、その場の雰囲気を受け入れる方もいます。あまり緊張感が感じられません。
 上達したいのであれば、こだわりと緊張感が重要です。

 続きを書いていきます。

 とりあえず入会する事は出来ました。
 2Rの合計が160ぐらいだったと思います。ギリギリでしたが合格は合格です。ホットしたとは思います。
 反省点はいっぱいありますが、この緊張感を何とかしないとまともなスイングどころでは無い気がしていました。
 そして何に緊張していたのかも分かりませんでした。落ちることに緊張していたのだとは思いますが、落ちたとこで来月になるだけです。来年になる訳ではありません。練習場に戻った時にプロや研修生達に何か言われる程度です。
 落ちることに恥ずかしさを感じたのかもしれません。

 しかしゴルフとはそんなものです。
 ゴルフに限らず、競技やテストとは何かしらよく分からないものに緊張しているのだと思います。

 ゴルフが上達していく中でこの恥ずかしさや、緊張感がとても重要になって来ます。この感覚が嫌で諦めてしまう方が上達する事はありません。
 恥ずかしさから逃げたい気持ちもありますし、緊張感が嫌と言うのも分かります。しかしこの感覚を受け入れ競技に参加する事で上達します。
 嫌な思いや、恥ずかしく思う事で練習に身が入ります。
特に感じないのなら、練習しなくなります。上手くなりたいと思っていないのだと思います。

 スコアが100であろうと90であろうと、ゴルフが気持ち良く感じ、楽しく感じているのであればそれはそれで良いのだと思います。
 ただ本当にスコアを気にし70台でラウンドしたいと思うのであれば、嫌な思いや、恥ずかしい思いをするしかありません。

 よく100を切れるぐらいにはなりたいとか、周りに迷惑かけない程度にラウンド出来るようになりたいと言われます。そんな考えではいつまで経っても変わりません。理由はそんな気持ちでは練習できないからです。練習することがめんどくさくなるのと、仮に練習しても気が入らず、何の練習しているか分からなくなってしまいます。
 本気で上達を目指す為にはライバルがいたり、競技で恥ずかしい思いをするしかありません。

 この試合は私にとっては入会テストですが、他のプレーヤーにとっては研修会になります。プロテストに関係する人もいれば既に合格していて、賞金目的やとりあえず参加する方もいました。全員で100名ほどです。
 表彰式が始まる前に、今回の研修会で入会することになったと私が紹介され皆の前でよろしくお願いしますと挨拶をしました。
 かるく拍手を受け着席しました。

 そして表彰式が始まり、上位の賞金がもらえるプレーヤーが順に前に出て順位とスコアを発表されました。
 私はそこで入会テストに緊張し、何とかギリギリで合格し安心していた自分が情けなく感じていました。
 上位に入るスコアが、68とか67です。同じコースで私は85ぐらいになりました。このスコアでラウンドして安心していた訳です。入会したところで何ともなりません。入会してもこのスコアでは。

 表彰式が終わり知り合いに、良かったねとか、おめでとうのような言葉をかけてもらいましたが、何も良くありませんし、めでたくもありません。
 今の実力では参加しているだけになってしまいます。参加することにあまり意味がないので、もっと上位に入れるまともなスコアでラウンドしないと参加費だけ払う事になってしまいます。

 入会できた事は確かに良かったのですが、これからの事の方がよほど大変な事になります。

 今後はスコアというよりは、そのフィールドに参加しているプレーヤーよりも良いスコアで上がることが重要になってきます。
 いくら70台でラウンド出来ても、周りが皆60台だったら最下位になってしまいます。
 ただある程度目標スコアはあります。前回の試合結果や去年の結果から予測は立ちますから、それぐらいのスコアを目指しますが、一打でも良いスコアでラウンド出来ないと上位には入れないと考えプレーはします。少しづつ無理をしながらラウンドする事にはなって行きます。

 この入会テストが終わってから極度の緊張感の中での試合は無くなりました。
 理由は良いスコアでラウンドしたいと思う気持ちが強くなったからだと思います。上には上がいます。予選を通らないスコアなら、70台でも80台でも90台でも同じ予選落ちです。70台での予選落ちと、80台での予選落ちなら何となく70台での予選落ちの方が何か救いがある気はしますが、結果は予選落ちです。

 ただ考え方としては少し微妙になった気がしました。

 試合途中で3オーバー、4オーバーになってくると取り返す事は不可能になって来ます。そもそもそんなに上手くないからスコアが悪くなっていくのですから。
このスコアが悪くなってからの残りホールどうやり過ごすか。
 同伴者でそんな時、適当にプレーする選手もいましたし、練習だと言っていろいろ試したり、80打たないようにプレーしていたりといろいろな選手がいました。
私はいつもこれ以上スコアが悪くならないようにと考えていました。
 取り返そうとも思いませんでしたし、強引に攻める事もしませんでした。セカンドでレイアップしたり、グリーンセンター狙ったりとスコアを崩したくないと思ってプレーしていました。
 スタート前にはある程度の目標スコアがあり、出来るだけそのスコアより良いスコアと思ってスタートするのですが、無理だと分かった時点で何となく諦め、悪くならない様にプレーする事になって来ます。
 するとまたよく分からない緊張感が出て来ます。
 良いスコアでラウンドしたいと思っている緊張感と、スコアを崩したくないと思う緊張感は違っていて、ネガティブな緊張感は嫌なものです。

 試合をしていて緊張感がなくなる事はありませんでした。どんな感じであれ緊張はありました。

 もし緊張感が無くなった時はゴルフ競技を止める時だと思います。

 ゴルフはメンタルだと言われます。逆にメンタルが関係しないスポーツやゲーム、人生の物事などありません。
 私としてはメンタルが強いとか、メンタルトレーニングで強くするとかがよくわかりません。ただその状況に慣れたのだと思います。失敗や恥ずかしい思い、嫌な思いを一杯経験したから慣れたのだと思います。
 その状態がメンタルが強くなったと言うのなら、一杯経験するしかありません。
 トレーニングで何とかなるとは思いません。練習量を増やし、経験する以外に無いと思います。

 何でも上手くならない方は、失敗や嫌な思いからちょっと逃げがちだとは思います。上手くなりたいとは思っていても、恥ずかしい思いをしたくないや、嫌な思いをしたくないが勝ってしまい、いろいろ言い訳を考えてしまうのかもしれませんね。そうなると練習量も減ってしまいますし、そもそも練習しなくなってしまう方もいます。言い訳を作るために練習しないと言った方もいました。
 それで上手く行くことなどありません。

 緊張感を楽しむ事はなかなか出来ませんが、緊張している自分がどこまでできるかを知ることを楽しむ事は出来るかもしれませんね。

 ぜひ競技ゴルフを楽しめるまで練習して下さい。

 以上です。







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