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レッスン生と私 4

 レッスンを受け始める前に体験レッスンを受ける事があると思います。そこでいろいろ聞きますが、その中で最終的にどうなりたいですか?と聞きます。ハッキリと答えれる方はあまりいません。気持ちの中ではあると思いますが、恥ずかしくて言えないと言う方もいます。
 ただ心の中では出来るだけ高い目標は持って下さいね。とりあえず70台でラウンドしたいとは思っていて下さいと伝えます。
 初心者だったとしても70台を目標にしてもらいます。出来るかどうかは努力次第ですが、出来ますと。

 続きを書きます。

 2年ぐらいで70台でラウンド出来た方は、入会当時年齢が20後半でまだ若かったです。会社に勤めながら、週1回のレッスンを受けに来ていました。
 私もレッスン初心者でその生徒さんが初めての生徒さんでした。
 レッスン会社に入ってレッスンを始めたので、自分で集客する必要がとりあえずはありませんでした。体験レッスンを受けてもらい、直ぐに入会が決まりました。

 体験レッスンはその生徒さんの悩みや現状を聞き出し、先ずはアドバイスします。そして現状のスイングを説明するのと、スイングを指摘してこんなとこを改善していくがメインになります。
 そして最終的にはどんな感じのスイングになって行くかを説明します。
 体験レッスンを受けてもらい説明しますが、フィーリングが合わなければ入会していただけません。
 私の場合多いのが、始めからやり直す事を進めますから時間がかかる気がして入会に至らない事がほとんどです。
 たまにどうしても真似したいスイングがあり、そのスイングは私には分からないからそのレッスンはできないと言うと、入会にならない事があります。

 入会が決まり、先ずグリップやアドレスから全く変えてもらうことになりました。当時体験レッスンを受けてくれる方の共通点が、フックグリップ、前傾浅め、ボールに近く立つ。このセットアップがほとんどでした。
 プロゴルファーにも多く、フェースターンを抑えたボディターン、パワーフェードと言う言葉が流行っていました。雑誌やTVで読んだり観ていましたから真似たり、正しいと思いますから体験に来る方はこんな感じが多かったです。
 そこをスクエアなグリップ、アームローテーションをし易いように前傾をしっかりとってもらい、ボールから離れてもらう事から始まりました。
 遠すぎて打てないと言われる事が多かったですが、アームローテーションをメインにスイングを作らないと年齢と共にスイングバランスや飛距離に問題が起きてしまうので、必ず説得し、納得して変えてもらいました。中には始めから私がキレイと思うアドレスをする方もいましたが、少なかったです。

 そして徹底的にアーム技術を磨いてもらいました。
 雑誌などでは手を使うな、手打ちはダメだと言う事が多く書いてありますから、アームの練習をする事が手を使うことに感じるのでアームの練習はしない方がよく、とにかく力を入れずボディに任せれば勝手についてくるかのように考えてる方も多かったです。
 アームが正しく動けばそれで良いかもしれませんが、アームの動かし方が分らないと永遠に謎なスイングになってしまいます。アームは正しく使うものです。
 アームスイングと手打ちは違います。

 アーム技術を磨くために必要になるのは、素振りです。
 ゴルフボールを打つのではなく、ゴルフバットで素振りをしてもらいます。この素振りが全てと言いたいぐらいです。
 素振りをする事でスイング起動が安定します。そしてスイングスピードが上がりますから飛距離につながります。ボールを打ってしまうとコントロールが気になりますからどうしても当てにいく感と、バランスを取ろうとしますから最大スピードでスイングしなくなってしまいます。
 結果安定しないのに飛ばないが起きてしまいます。
 素振りが間違っていたらどうしようや、間違った素振りをしていても意味がないと言って素振りをしない方もいます。
 それはボールを打っても同じ事です。ボールなら行方や感覚があるから修正が効くから、素振りよりボールを打つ事だと言う方もいますが、そもそものスイングが間違っていたとしたら。
 素振りが間違っている可能性とボールを打つスイングが間違っている可能性を考えたら、素振りが間違う可能性の方が低いと考えれます。
 素振りに違和感を覚えた場合スイング感覚を修正できるのですが、ボールを打って違和感があったとしても、打つたびに結果が違えば違和感なのか、結果が悪いから間違っているのか、違和感があっても結果悪く無いから慣れれば良いのかがどんどん分からなくなってしまいます。
 結果スイングが固まらず練習する度に、ラウンドに行く度にスイングが変わってしまうが起きてしまいます。
 この繰り返しをしても上達するとは思えません。
 素振りでスイングを固める事が近道になります。

 その生徒さんはとにかく素振りをしてくれました。
 レッスン中はレッスンを受けますから、ドリルやボールを打ちますが、レッスン日以外は素振りをしてくれました。スイングバランスが整い強振しても身体がブレることが無くなって来ました。
 スイングが安定するとは、再現性が高くなるのとバランスが崩れにくくなる事です。再現性を高くすることはプロでも非常に難しいことですが、バランスが崩れないことは身につける事は可能です。フィニッシュが取れるという事です。バランスが崩れなければボールコントロールも効いてきます。
 バランスの良い事とはフィニッシュの時にその場にいれるかです。アドレス時とフィニッシュで足の位置がズレてしまっているとバランスが悪いとなります。前に倒れたり、後ろに動いたりとその場に居られないがバランスの悪いことになります。
先ずはその場にいれるかが重要になります。

素振りでバランスを鍛えた結果コースでもバランスが崩れなくなりました。

次回に続く。


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