見出し画像

レッスン 10

  週2回インドアにコーチ陣達とミーティングとレッスンの内容を確認しに行くようになって、少しずつ見えてきました。
  最初は全く問題が無いと感じていましたが、インドアレッスン特有の問題と、確かにコーチ陣の経験不足があるのが分かってきました。

 まずインドアレッスンの特有の問題は、ボールが見えないから弾道イメージがつかない事です。もう1つは狭い空間でスイングするので、スイングがおとなしくなってしまう事です。
 飛んでく球が見えないからスイング作りに集中できると思っていたら、スイングばかりが先行してしまって、弾道フィーリングがなくなってしまいます。
 この事の何が問題かというと、アウトドアの練習場やコースに行くと全く当たらなかったり、飛ばない現象が起きます。そして練習場やコースに出た後では、スイングが全く別人になってしまう事です。これは自分で何とかなるスイングで練習したり、ラウンドをするからです。
 そしてレッスンに来てズレた箇所を直そうとします。これの繰り返しになってしまいます。こうやって上達していくものだと考えがちですがインドアでは全くそうはいきません。
 レッスンを受けて良いスイング、良い形でバランスも良くなったのだから結果も出てくると思うのに、むしろ悪くなったとしか感じません。理由は自分で自分のスイングを見ながらレッスンを受けるからです。


  良いスイングになったのだから当たらないとおかしいと感じます。すぐに結果を求めます。

  アウトドアの練習場なら飛んでく球でレッスンを受けます。自分のスイングを見る事あってもフィーリング先行なので、大きくスイングがズレる事が少ないのです。アウトドアは少しずつ変わっていきますが、インドアはいきなり大きく変えても映像でスイングしますから、出来た気になってしまいます。

  ゴルフのスイング改造であるあるですが、本人はものすごく変えて、スイングをフルモデルチェンジしたのに、周りからは何を変えたのかほとんどわからない。

  アウトドアだとこれでも良いのですが、インドアだとこれではスイング改造にならないので、はっきり分かるぐらい改造します。
すると良くなった気にはなってもコースでは当てれないです。

  スイングと飛球フィーリングが合わせれないのです。感覚的にスイングと飛球が練習中に磨かれるのですが、スイングだけでは何とも出来ないのです。ある程度飛んで行く球を見ないと。

  コーチからするとレッスンしたスイングを貫き通さない限り上達しないと言いますが、生徒はこのスイングではコースが回れないと言います。それかやってるつもりだと言います。しかしコース後のレッスンでは違うスイングになっているので、出来てない、やってない、やってるつもりとコーチはなってしまいます。

 どのレッスン場でも起きる事だとは思いますが、インドアは特に起きやすくなります。
  シュミレーターで弾道が出たとしてもこれは起きました。弾道数値は正しくても起きます。どうしても自分の目で球を見ないと感覚が作られないのでしょう。

もう1つが飛距離が落ちる事です。

 狭い空間でスイングするのと、良いと思われるスイングをしようとすると、スイングスピードが落ちてきます。バランスを取れるスイングばかりしますから、軽く振る事になります。良いスイング軌道をなぞるようなスイングになってしまうのです。

  測定器で測ればスイング速度が落ちるは分かるのですが、バランスを崩してまで思い切り振ることを良しとしないので、どうしても落ちてきます。

 アウトドアなら球が見えるので飛距離もわかります。飛ばなければ振りますし、振るとバランスが崩れるので、崩れないように振ろうとします。スイングは変わらなくても、飛距離は伸びる方は多くなって来ます。

  この事から、インドアで2〜3ヶ月レッスン受けたあたりで、結果的には悪くなります。ここから継続して頑張ろうと励ますのですが、ますます悪くなる気がして退会してしまう方が多くなってしまうのです。

  この事をコーチが理解してないと、インドアのレッスンで継続してもらうのが難しくなります。

  インドアでスイング作りを強制するとレッスンが難しくなるのと、生徒さんの満足度が下がります。

次回に続く。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?