競技ゴルフと私 6
ゴルフをプレーしているとルール違反をするプレーヤーに出くわします。
キャディーのバイトをしているとたまに違反プレーヤーに会っていましたが、競技だと人生で一回だけ出くわしました。
その事についてです。
研修会に入会して研修競技に出れる様になった時の試合ですが、その試合で紛失したはずの球があったと言う選手がいた話です。
あるゴルフ場のパー5での事です。
その選手のティーショットが右に飛んで林の中に行きました。
私が見る限りではそのホールで右に飛んでもセーフになりやすいのと、そこまで深く曲がった感じではありませんでした。ただ絶対にセーフという事でもありません。はね方によってはO.Bにもなります。
同伴競技者からは危ないから暫定球を打った方が良いと言われていましたが、その選手は大丈夫だから打たないと言って進みました。
私だったら無くて打ち直しに戻るのがめんどくさいから打ちますが、その選手は打ちませんでした。
暫定球を打つだけなので何故打たないのだろうと。
そしてセカンド地点に行く途中ではそのプレーヤーのボールは見えませんでした。木にあたってフェアウェイに出て来てはいませんでした。ラフにも見当たりません。もっと奥の林の中に入ったのだろうと皆で探す事になりました。
かなり長い時間4人で探しましたが見つかりませんでした。当時のルールでは5分でしたが、感覚的には5分以上探したと思います。
ボールを探す時、セーフだと思って探すのとアウトと思って探すのでは時間の感覚が大きく変わります。あるはずと思って探すのでかなり真剣に探しますから時間もかかってしまうものです。無いと思って探すのなら適当に見て直ぐに諦めます。
この時はあると思って探しますから、時間もかかってしまったのだと思います。
探しているうちに後続の組みもティーグラウンドに来てしまいました。
この時他のプレーヤーは探すのを一旦止め、先に自分の球を打つ事になります。私も同じ様に探すの一旦止め、先に打ちますと言って打ちました。
同伴者皆が打ち終わりました。
かなりの時間が経っていますから探すのは諦め打ち直しに戻らないといけない時間は経っていました。
そしてその選手に打ち直しに戻った方が良いと伝えると、分かった戻るよと言って戻ろうとした時に、その選手がボールが見つかったと言いました。
私はあって良かったと思いましたが、振り返ってみるとあるはずが無い場所にボールがあるのです。それも普通に打てるとこにありました。それだけハッキリと見える場所にあるはずが無いのと、そもそも何度も探した場所です。
しかしその選手に何も言えません。
言いようが無いのです。同伴者も気がつきましたが何も言えません。黙認するしか無いのです。言ったところでややこしくなるだけです。
そしてそのホールが終わった後、何も無かったかの様に次のホールへ進みました。
この出来事が私に与える影響は多大なものでした。
これは前半に起きた事なのですが、その後のプレーにかなりの影響を受けました。
全く集中出来なくなってしまいました。
何とも言えない感じ。動揺している様な感じ。体がふわふわする様な感じ。
いろいろな感覚が体の中にありました。そして頭の中でいろいろ考えてしまい全く集中できなくなってしまいました。
ただボールを置くとこだったり、出したとこを見たわけではありませんが、ただ疑っているだけです。ただ疑っただけでこんなにプレーがしにくく影響されるとは思いませんでした。
今までにそんな経験が無かったのと、試合中にそんな事はしないと思っていました。
キャディーのバイト中にボールをさわるとか、O.Bをセーフにしてしまうとか、スコアを誤魔化すとかそんなプレーヤーはいくらでも見て来ました。ただ試合中にはい無いと思っていました。
何故試合に集中出来なくなってしまったかはわかりません。
自分のことではありませんし、ルール違反をした選手もそんなに上手い選手ではありませんでしたからスコアも悪くなっていきました。
許せない気持ちもありませんでしたし、彼の出来心だったとは思います。
ただその選手はその後何も無かったかの様にプレーしていたと思います。もしかしたらルール違反に慣れていたのかもしれません。なので暫定球を打たなかったのかもと思いました。
試合後この出来事を誰にも話さないままゴルフ練習場に戻りました。
ゴルフ練習場に戻っても誰にも話しませんでした。
同伴競技者が誰かに話しとも聞きませんでした。その話が次の研修会で話題に上がりませんでした。
誰かに話す事なのか、話して良い事なのかが判断つかなかったのだと思います。
話してしまい、今後そのプレーヤーが研修会に居ずらくなるとも考えたのだと思います。
その研修会ではその選手は上位に入らず順位には関係無かったと思いますが、もし関係していたらどうするべきだったのかも考えてしまいました。
その後私の同伴者がルール違反をする事に出くわす事はありませんでした。
しかし他の組みからは聞く事はありました。
ボールを産んだとか、動かしたとか、誤球でホールアウトしたとか、スコア誤記とかいろいろ聞く事がありました。私がエントリーしていない試合でも聞く事がありました。
という事は同伴者がどこかで誰かに話している事になります。そういう場面に出くわした時、ほとんどのプレーヤーは人に話さないみたいですが、話す同伴者だと違反したプレーヤーは今後プレーができなくなりどこかに行ってしまうみたいです。
私は中部だったので、関東や関西のゴルフ場に移るみたいです。それか競技から離れ辞めていくみたいです。
ある試合が終わって数人で話していた時、一人がその試合では無かったのですが、違う試合で同伴者がボールを産んだと話してくれました。
そしたら全く試合に集中出来なくなってしまい、スコアがボロボロになってしまったと言いました。
動揺した感じで、体がフワフワしながらのプレーになってしまったと言うのです。私と同じ様な経験をしたみたいでした。そこで私も同じ経験をした事があると言うと、あの感覚て何だろうねとなりました。お互い自分にはほとんど関係が無いことで、気にしなければいい事です。さらに許せない気持ちや、卑怯だとも思はないのに、何故か動揺してしまう不思議な感情です。
もう一つ聞いた話しですが、グレーなルール違反をした選手を問い詰めた時、それを認めなかったので、アテストでスコアカードのマーカーのサインをしないと言ったら、いろいろもめた話です。
救済を受ける時に少し有利になる様に受けたり、何となく誤所だったりする事があるわけですが、それは黙認する事があります。
その試合でグレーなルール違反をした選手がいました。それをその場で指摘したみたいですが認めませんでした。するとまた同じ様なライで同じ様に処置をしたので指摘をしたら、認めず。他の同伴者にも意見を求めたらしいのですが、だいたい見て見ぬ振りになります。私もそうですが関わりたくありません。どちらでも良い気がしてしまうものです。
そのまま18Hが終了しアテストで競技委員にその事を話したら、今回はそのままのスコアでホールアウトさせるから、マーカーサインをしろと言われたみたいです。
サインしないと言うと、かなり大ごとになってしまい所属先のゴルフ場支配人なども巻き込み結局サインする事になったみたいです。
そしてルール違反をしたかもしれない選手がその競技の優勝者になってしまったみたいです。
その後指摘した選手はいずらくなったのか、ゴルフ場を辞め地元に戻っていきました。私はその選手と仲が良かったので、一緒に練ランしたり、彼の所属のゴルフ場に遊びに行く事がありました。とても寂しかったです。
何故ルール違反をしたかもしれない選手を協会がかばったのかは分かりませんが、有力な選手だからこの試合で失格にしてしまうと、1年以上棒に振る事になってしまうと考えたのかもしれません。もう一つが所属していたゴルフ場が名門で、そのゴルフ場の関係者やプロ、支配人に迷惑がかかるかもしれないと忖度したのでは無いか。監督不行き届きだと言われると名門に傷が付くとでも思ったのかもしれません。
ゴルフのルールは基本的にゴルファーはインチキをしないと言う前提で作られています。プレーが進行しやすい様に処置の仕方があるだけで、選手に罰打を与える為に作られているとは思いません。それを逆手に取っているとは思いませんが、有利になる様にしてはいけません。
ルール違反をした事で自分だけでなく、同伴者、その競技に参加した選手、大会運営者全てに迷惑がかかってしまいます。
違反せず正しいゴルファーでゴルフを楽しむことですね。
以上です。
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