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【MTG】兄弟戦争 赤単 デッキ解説


はじめに


zamiです。
12/4に晴れる屋TC大阪で開催された第14期関西帝王戦に参加しました。
独自調整の赤単をKnog氏(https://twitter.com/Glass2kn?s=20&t=EhhXJ36u30A1_wOCiYtBdg )とシェアし、結果は3位と4位でボチボチだったなという感じです。

店舗大会Top4程度の結果なので注目されるとは全く考えていなかったのですが、同大会の結果がRobert Taylor氏(https://twitter.com/fireshoes?s=20&t=_EWx46HzCLBkPndLDXb_oQ )に取り上げられ、このタイプの赤単がMOで立て続けに結果を残しました。

12/4 Standard Challenge 6th 

12/10 Standard Challenge 8th 

12/11 Standard Challenge 3rd

(順位はいずれもスイス終了時点のもの)

自分達の考えたデッキリストを見かけるのは嬉しいことであり、今回はこの赤単を解説したいと思います。
全編無料です。


デッキリストと解説

MTG Decklist Viewerにて作成

いくつかの赤単を試していくうちに《焦熱の交渉人、ヤヤ》4枚、《ミシュラの鋳造所》4枚のリストを発見し、それをベースに調整を行いました。
《焦熱の交渉人、ヤヤ》4枚のリストはアグロプラン、ミッドレンジプランを選べるところが強みです。

ポイントとしては土地を24枚にしている点、《フェニックスの雛》を抜いた点、サイドプランです。

リソース獲得手段が《無謀なる衝動》や《焦熱の交渉人、ヤヤ》のような衝動的ドローであることから土地を毎ターンプレイしたいという狙いがあり、《血に飢えた敵対者》や《ミシュラの鋳造所》といったマナフラッドに対する受けもあることから土地は24枚としました。
《焦熱の交渉人、ヤヤ》も4ターン目にプレイしたいカードです。

《フェニックスの雛》はアグロプランでしか活躍できず、その際も打点が低く物足りなかったため不採用とし、減ったクリーチャーカウントはデッキの方向性とも噛み合う《燃え立つ空、軋賜》で補うことにしました。

サイドボードは除去と軸をずらすカードに二分されます。
相手に合わせてこちらの除去は最適化し、相手の除去は腐らせるようにプレイします。
特にグリクシスミッドレンジはサイド後除去が増える&圧となるカードが少なく、除去を腐らせながらPWをはじめとするリソースカードでロングゲームに持ち込み、ライフを少しずつ削ることで勝ちに行きます。
グリクシスミッドレンジはダメージランドの採用枚数が多く、ライフ獲得手段が少ないという構成をしていることも影響しています。
《引き裂く炎》は《黙示録、シェオルドレッド》の対策カードでもありますが、うまく引けた時に《血に飢えた敵対者》で使い回すことができるので1枚はメインボードにしています。


サイドボーディング

VSグリクシスミッドレンジ
in 《炎恵みの稲妻》1 《引き裂く炎》2 《勝負服纏い、チャンドラ》3 《巨竜戦争》2 
out 《僧院の速槍》2 《ロノムの発掘家、フェルドン》3 《火遊び》3 

3ターン目の《死体鑑定士》をケアしてプレイします。
《巨竜戦争》は《鏡割りの寓話》に対してプレイしたいカードです。

《勝負服纏い、チャンドラ》と《焦熱の交渉人、ヤヤ》はグリクシスミッドレンジに対して有効なカードですが、こちらのプランがバレてしまうと《強迫》、《否認》、《絶望招来》といった対応をされてしまうので、その場合は《勢団の銀行破り》をサイドインすることも視野に入れてください。(《削剥》がありますので基本的には入れたくありません。)

VSエスパーミッドレンジ
in 《抹消する稲妻》3 《引き裂く炎》2 《勢団の銀行破り》2
out 《ロノムの発掘家、フェルドン》3 《火遊び》4

2点火力は当たらないので《火遊び》は全て抜き、《巨竜戦争》は入れません。
《ヨーグモスの法務官、ギックス》、《策謀の予見者ラフィーン》、《黙示録、シェオルドレッド》とクリーチャーによって当たる除去が違うので考えてプレイしましょう。
《敬虔な新米、デニック》は《血に飢えた敵対者》を封じる厄介なカードなので必ず除去したいです。

VS白単
in 《炎恵みの稲妻》1 《抹消する稲妻》3 《兄弟仲の終焉》2 《巨竜戦争》2 《勢団の銀行破り》2
out 《熊野と渇苛斬の対峙》4 《ロノムの発掘家、フェルドン》3 《火遊び》3

《婚礼の発表》等の横並びに対応できるカードをサイドインします。
デッキの構造的に厳しい相手であり、白単が多いと予想される場合はこのデッキを使わない方が賢明です。

1/14 追記
その後白単との試合を重ねるにつれゲームプランが間違っていたことと有利不利の認識を改めました。
現在は、
in 《抹消する稲妻》3 《巨竜戦争》2 
out 《削剥》1 《引き裂く炎》1  《燃え立つ空、軋賜》2 《焦熱の交渉人、ヤヤ》1
という様に最低限の除去だけ追加してアグロプランの完遂を目指します。
《軍備放棄》を2枚以上プレイされると厳しいですが、基本的にはそこまで不利ではありません。 

VS兵士
in 《炎恵みの稲妻》1 《抹消する稲妻》3 《兄弟仲の終焉》2 《巨竜戦争》2
out 《熊野と渇苛斬の対峙》4 《ロノムの発掘家、フェルドン》3 《焦熱の交渉人、ヤヤ》1

順番に除去をプレイするだけの楽なマッチです。

VSグリクシスサクリファイス
in 《兄弟仲の終焉》2 《巨竜戦争》2 《引き裂く炎》現場判断
out 《ロノムの発掘家、フェルドン》3 《火遊び》1

《引き裂く炎》は《黙示録、シェオルドレッド》の有無で決めてください。

その他
《勢団の銀行破り》は赤(《削剥》)の入っていないミッドレンジに対して強いカードです。

変更するなら

メイン
メインの60枚は良いバランスになっていると思います。
《燃え立つ空、軋賜》の枠について、他の候補として《怪しげな統治者、スクイー》や《ラーダの扇動者》も試しましたが、《切り崩し》で簡単に対処されるので感触が悪かったです。
《鏡割りの寓話》はメインボードのアグロプランに噛み合っておらず、サイド後も想定される相手のサイドプラン(軽量除去追加)に直撃し、自分の《兄弟仲の終焉》や《巨竜戦争》に巻き込まれてしまいミッドレンジプランにも貢献できないと判断しました。 
3マナ域に《切り崩し》の当たらないスタッツと除去耐性を兼ね備えたクリーチャーは見当たらなかったため、3ターン目は除去を構え、次のターンの《焦熱の交渉人、ヤヤ》、《燃え立つ空、軋賜》に備えたほうが良いということになりました。

サイド
12/4のリストでは調整仲間のKnog氏は《兄弟仲の終焉》2、私は《兄弟仲の終焉》1《削剥》1としています。
《兄弟仲の終焉》は対グリクシスサクリファイスと兵士に強烈なカードで、追加の《削剥》はグリクシスミッドレンジや《勢団の銀行破り》を使うデッキに対して「あれば入れる」という感じのカードなのでどちらにも良いところがあります。
環境に合わせて使い分けてください。
12/10のStandard Challenge入賞リストではサイドボードの《勝負服纏い、チャンドラ》1枚が《勢団の銀行破り》3枚目に変更されていましたが、これは良い変更であると感じました。
《勝負服纏い、チャンドラ》は3ターン目にプレイしたいカードであるものの、重なった時の弱さが目立つカードでもあります。
《巨竜戦争》はとても感触が良く増量も考えられましたが、重なると動きにくいので2枚としています。また、Ⅱ章で土地を捨てるか迷う時は捨てないほうが良いことが多いです。


おわりに

今回は以上となります。
このnoteに対する質問・感想等は私のTwitter(https://twitter.com/DTFL6S)までお気軽にどうぞ。
読んでいただきありがとうございました。

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