自転する日記 (コピー自省録①)
第61回宣伝会議賞は、思いがけず2月に1次通過作品を確認することができた。早くなるとはチラッと聞いた気がしていたが、まさかこんなに早いとは。SKATがWEB上でだけになるのはさみしい、と思っていたけれど、これは良いなあと思った。
次回の応募まで、まだ半年以上もある。
ゆっくり振り返る時間がとれる。
なので、初めて気ままに自省録(とかいうかっこいいものでなくてただのボヤキだけど)を綴ってみようという気になった。
☆☆☆
さて、参加も10回目を超える今回は、
応募数703本、1次通過は7本(4課題)だった。
前回が1024本で通過13本。
確かその前が500と少しで4本。
応募数の増減があろうと、ごくごく平凡な通過率になんの変わりもなかった。
体型はずっと9号、睡眠時間はずっと6時間、テストの成績も何でも、常に平均もしくはそれ以下というのが定位置の人間てある。
肩の力を抜きまくり睡眠もほぼ削らず、これまでで一番ゆるく取り組んだ2ヶ月だった。日常生活の方を徹底的に優先したらどんなコピーを書くことになるのか、力みすぎる自分には、ひょっとしたらこんな感じで向き合う方が向いてるんじゃないか。
そんなことを思って9月を迎えたんだが。
終わってみればまあ貴重な2ヶ月を費やして無駄な実験をした、そんな気分しか残っていない。
「通過率よりも結果が物を言う」なんてことは、今の自分には到底思えない。
それはWEB上のSKATで、他の方と自分の書いたものとを比べると一目瞭然。
まだ1/3強の課題しか見ていないのだけど、自分の書いたものは総じて、
●視点に発見がない
●ピントがどうもずれている
●広角すぎておとなしい
●深度が浅くて残念
●勝手な思い込みが強すぎて端折りすぎる
さらには
●慣用句や同音異義語を貪欲に探すことになぜかためらいがある
●「誰の立場でその内容を言うとより伝わるか」までは練れてない
●世相を掴んだ用語を使えていない(流行り、ということではなくて)
●とにかく「らしく」収めようとばかりする
・・・
などなど、挙げればキリがないくらい欠点がとても目についた。
紙本のSKATの時には、ここまで意識できなかった気がする。
紙本発売時にはすでにグランプリはじめ各賞が決まっていた。1ページに1つ、華々しく印字されている。2次、3次とだんだん文字が大きくなっていて、そこにある1次通過作は、「頑張ったけど荒波に散った儚いコピー」としてちんまりした文字で掲載されている。紙本は、闘いがすべて終了した後の大団円的な風貌であり、それを手にする時の私の気分も、すでに「過ぎた季節を愛でるだけ」の年寄りに近いものがあった。
でも、今回は違う。この中からどれが綺羅星となるのかわからないまま、つまり全作品が息を潜めてその時を待っている状態で、全てが同サイズのフォントで、白日のもとに晒されているのである。もう何について書いているのかわからなくなってきた。昨夜グレコに邪魔されて、酷い寝不足のままディーラーに来て待ち時間にこれをスマホで打っているのです。
えーとだからつまり、今度のSKATは皆一直線上に並んでる状態。パソコンの画面をスクロールするだけで次々と現れる「決戦待ち」のコピーの中で自分のコピーを見つめれば、紙本の時に比べ現実をより一層突きつけられる。
そんなわけで次は、上記の欠点を内包している、残念感満載の自分のコピーをここで潔く?祀っていこうと思う…思います。
クルマの点検が終わりました。
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