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月刊ムーの表紙をまとめています
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#都市伝説

ムー2022年6月号のカバーアート/zalartworks

「ムー」本誌のカバーアートを手掛けているzalartworksさんによる、アートワーク制作の裏話です。 今月は総力特集になっている「うつろ舟の蛮女」を私なりの解釈で描いてみました。 蛮女は「肌が白く、赤い毛髪、錦のような金の筋が入った織物の服を着て、60cm四方の箱を抱えていた」と言ったような記述があり、現在の茨城県の濱で発見された時に、地元の古老が「外国の王の娘で、箱の中はおそらく密通した男の首だろう」と話していたそうです。 うつろ舟に書かれていた記号は、浦賀に来航した

ムー2022年5月号のカバーアート/zalartworks

「ムー」本誌のカバーアートを手掛けているzalartworksさんによる、アートワーク制作の裏話です。  今月の総力特集は「UFOと北極地底文明の謎」。シベリアの知られざる超古代遺跡などを扱うと聞き、一昨年くらいに発見されたシベリアの古代民族の居住跡のニュースを思い出しました。  ロシアの考古学者らは、この民族は北極に住んでいた「シヒルティヤ」と推測していて、「シヒルティヤ」とは、タイミル半島に暮らす先住民族ネネツ人の神話に登場する伝説の古代民族だそうです。古代民族「シヒル

ムー2022年4月号のカバーアート/zalartworks

「ムー」本誌のカバーアートを手掛けているzalartworksさんによる、アートワーク制作の裏話です。  今月の特集は「不老不死の最新科学」。厳密には不老不死ではありませんが、日本全国に伝わる「八百比丘尼」をイメージして、今回は人魚を描いてみました。  八百比丘尼は人魚の肉をそれと知らずに食べてしまい、亡くなったのは800歳とも1000歳とも言われていて、実在していたなどという記述も残っていたりします。  そして、人魚の入った瓶には錬金術において、全ての卑金属を純金に変え、

<お知らせ>「ムー創刊500号記念メタルアートプレート」予約開始! カバーアートが見つめるインテリアに

「ムー」創刊500号を記念して作成されたシンボルロゴと表紙をオマージュしたデザインのメタルアートプレート3種がジュウロクホウイより発売される。2022年6月9日発売のムー創刊500号(2022年7月号)の発売に合わせて予約受付を開始。 1979年11月号=創刊号から数えて、2022年7月号で、「ムー」は創刊500号を迎える。創刊500号を記念してデザインされた、シンボルとなるロゴは、見た通りに無限大=∞を含むことで、500号を通過点として続いていく「ムー」を表している。

ムー2022年3月号のカバーアート/zalartworks

「ムー」本誌のカバーアートを手掛けているzalartworksさんによる、アートワーク制作の裏話です。  今月の総力特集は「生まれ変わり現象の謎」。モチーフには不死鳥と蓮の花、そして歯車を選んでみました。不死鳥は言わずもがな、燃え尽きた灰の中から蘇ることから「死と再生」のイメージですが、蓮の花は輪廻転生の象徴とされていて、仏教では輪廻転生を蓮の別名である「芙蓉」とも呼ぶそうです。歯車は六道輪廻から、6つの穴が空いた物を中心に、輪廻の原因を表す三毒をイメージしたネジを描いてみ

ムー2022年2月号のカバーアート/zalartworks

「ムー」本誌のカバーアートを手掛けているzalartworksさんによる、アートワーク制作の裏話です。  今月の総力特集は「究極理論宇宙プロミング説」、この世界はシミュレーションなのか?というものです。理論上高度な計算能力を持つコンピュータを使えば、全宇宙をシミュレーションすることができるだろうと言われているそうなのですが、まずはそれだけのコンピュータを稼働させるエネルギーが必要になるようです。  ロバート・J・ブラッドベリーによって考案された、ダイソン球によって構成され

ムー2022年1月号のカバーアート/zalartworks

「ムー」本誌のカバーアートを手掛けているzalartworksさんによる、アートワーク制作の裏話です。  今月は九尾の狐、玉藻前をイメージして描いてみました。  玉藻前は中国から日本に渡来した妖狐の化身で、体から妖光を発することから玉藻前と呼ばれたそうです。陰陽師の安倍泰成に正体を見破られ,那須野で射殺され,殺生石となったという伝説がありますが、九尾の狐は中国では太平の世に現れる瑞獣として扱われている事も多いです。狐=荼吉尼天で、王権の存亡を左右する神であるという観念として

ムー2021年12月号のカバーアート/zalartworks

「ムー」本誌のカバーアートを手掛けているzalartworksさんによる、アートワーク制作の裏話です。  今月はミケランジェロの「アダムの創造」をイメージして描きました。システィーナ礼拝堂の天井に描かれたフレスコ画の一部で、神が最初の人類たるアダムに生命を吹き込む場面を表現しているとされています。  神がアダムに手を伸ばすこの場面の、神を囲む天使たちと赤い布の形状が脳の断面図に似ていると、アメリカの神経学者フランク・リン・メッシュバーガー博士などが指摘しています。  今月の

ムー2021年11月号のカバーアート/zalartworks

「ムー」本誌のカバーアートを手掛けているzalartworksさんによる、アートワーク制作の裏話です。  今月はアプカルルとシュメールの生命の樹を描いてみました。  バビロニアの伝承によればアプカルルは、大洪水前に生きていた「七賢聖」であり、魚の皮を被る者や鷲頭で有翼の姿で表され、知恵の神エアに結びついているそうです。バビロンの神官ベロッソスが伝える、海から出現して文明の技を伝えたという「オアンネス」や「ダゴン」もまた魚の皮を被った姿で表現されています。  またシュメールの

ムー2021年10月号のカバーアート/zalartworks

「ムー」本誌のカバーアートを手掛けているzalartworksさんによる、アートワーク制作の裏話です。  今月は怪鳥ぺリュトンを描いてみました。  ぺリュトンは南ヨーロッパでアトランティス大陸に住んでいたとされる怪鳥で、アレクサンドリア図書館所蔵の本に記述が見られたというような話もあるそうです。  今月の総力特集が「天空の城・浮揚大陸マゴニア」という、中世フランスの伝承から、アトランティスの宇宙船…という方へ話が膨らんで行くようなので、空を飛ぶイメージと幻想的な黄昏時といっ

ムー2021年9月号のカバーアート/zalartworks

「ムー」本誌のカバーアートを手掛けているzalartworksさんによる、アートワーク制作の裏話です。  今月の総力特集は、巷でも話題の「UFOとUAPアメリカ軍の機密情報公開」。いつもと違った雰囲気を出したいと思い、アメリカのペーパーバッグや昔のSF映画のポスターなどをイメージして描いてみました。 「disclosure」の言葉そのままに、開いた扉とその前に佇むグレイ、その奥にはUFOがいます。周囲には大量の機密書類が積み上げられ、立ち入り禁止のテープが張られている…とい

ムー2021年3月号のカバーアート/zalartworks

「ムー」本誌のカバーアートを手掛けているzalartworksさんによる、アートワーク制作の裏話です。  今月の総力特集が「超古代文明の中心はアメリカ大陸にあった」という内容だということで、マヤの神をイメージして描きました。  彗星群地球激突の“人類前史“という所から、マヤ神話で世界を作ったと言われる4神のうちの「フラカン」のレリーフをモチーフにしてみました。フラカンは嵐や火、風などを司る創造神で、大洪水によって人類を滅ぼしたと言われています。そしてその名前はハリケーンの語

ムー2021年2月号のカバーアート/zalartworks

「ムー」本誌のカバーアートを手掛けているzalartworksさんによる、アートワーク制作の裏話です。  今月の総力特集は出口王仁三郎や古神道について……ということで、メインにはアラハバキをイメージして龍神を描いてみました。  アラハバキは龍神信仰の原初の神で、縄文時代の自然信仰の最高神として大自然と生命力を司るとも言われているそうです。そして古代からある山岳信仰も含めて、富士山を背景に描いてみました。  色は豊かな自然=緑色、太陽=金色といったイメージで塗っています。

ムー2021年1月号のカバーアート/zalartworks

「ムー」本誌のカバーアートを手掛けているzalartworksさんによる、アートワーク制作の裏話です。  1月号なので何かしら2020年と違うことを……と思い、2020年の表紙を見返してみたら赤が少ないなと気づいてまず赤い表紙にしようと描き始めました。  特集はポールシフトと超古代南極文明滅亡の謎。ということで、超古代南極文明というとアトランティスと思いつつ、どちらかというとポールシフトに重点を置きたいと思ってアトランティス味は控えめにポセイドンの像を描くに留めました。