声が9割

声そのものが自己紹介


この記事は声を使う職業の人
声について悩んでいる人
周囲に声で悩んでいる人がいる人に向けて書いた。

人は見た目が9割という本が話題をさらったことは記憶のはるか彼方であろう。
だが、今の世の中初対面が対面であることは非常に少ないのではないだろうか。

多くの場合はインターネットによるメールによる文通からスタートして、そのあとに実際会うのか通話に繋がっていく。

確かに見た目が9割というのは納得できる。
しかし今の世の中、対面をすることが稀な世の中になっている。
見た目よりも声を聴かれることが先に来る可能性が高いのだ。

昔こそ、見た目が9割だったかもしれない。
だが今は声が9割だろう。

私自身が今でこそいい声と言われているが、過去に「声がつまらない」と意見を2秒で却下されることがあった。
それ以来、内容以前に声がしっかりしていないとは無しすら聞いてもらえないと知り、徹底的に声を磨くことをしたのだ。

今回の記事は、声の仕組みから声をどのように使っていけばいいのかを解説していこう。
第2の初対面となる声。

声に磨きをかけて、他の人と差をつけていこう。

声の仕組み

まず人間の声がどのように出ているのかをご理解いただこう。

人間の身体の中、のど付近には声帯と呼ばれる器官がある。
この器官は膜状になっていて、その膜がすり合わさる音を口で反響させて声としている。

この声帯は痛点の無い筋肉で痛みを感じることはない。
そのため声を出しすぎてのどが痛いというものは声帯ではなくその周囲にあるのどの筋肉が痛んでいるということになる。
ちなみに声帯が傷ついてしまうと治るのに非常に時間がかかるため、無理をしてはいけないと覚えておこう。

声帯の形というものは生まれたときから決まっているため、声質も同時にある程度決まっている。
小学校、中学校の時にリコーダーを使ったのは覚えているだろうか?
その時に使ったソプラノ、アルトという2種類のリコーダーがあった。
声帯は、そのリコーダーと同じだ。

大きさである程度の音は決まっていただろう。
リコーダーと違って声帯の交換はできない。だが、穴のふさぎ方で音を変えることはできる。
その音の変え方はどうしていけばいいのか。

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