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wedding ring story

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新郎新婦と指環のストーリー。
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2023年10月の記事一覧

meeting of the wedding ring

これから魔法をかけたように、あか、きい、だいだいへとおめかしする景色にワクワク感も高まります。進む季節に新たな期待を膨らませ、ご結婚指環の打ち合わせにお越しいただいた新郎新婦。秋時雨に洗われてひんやりと澄んだ空気が、高まる気持ちを落ち着かせるのにちょうどいいくらいに、車中でも指環のイメージが浮かんで熱く盛り上がったのだそう。 郷里の風景や思い出の場所が、これから家族となり一緒に歩むおふたりの原点であり、こころにぬくもりを与え、支えとなるところ。そんなおふたりのこれまでのこと

the bride and groom ring holder

"森のなか"のイベントでご結婚指環と一緒にお渡しとなったお人形。木彫りのリングホルダーです。緑ゆたかな樹々のなかで、並んでいるお人形の姿に、華やかな喜びの場面に立ち会っているような気分に。お人形の表情も、工房で見る時とちがって、緊張がほぐれたような晴れやかな印象でなんだか不思議です。 いつもと変わらないままに、というイメージで、新郎はよく着るスタンドカラーのシャツ姿。新婦は、お気に入りのリンゴのブローチを胸につけて。髪型はポンポンのお団子ヘアスタイルに銀の髪飾りを。 包み

wedding ring "sowaka"

先日出店したの本多の森のイベントと新郎新婦が金沢旅行に来られるタイミングが一緒だったので、"森のなか"でのお渡しとなったご結婚指環。しっとりと濡れた緑に玉のように露が結ぶなか、ちょうど晴れ間が見えてまぶしく輝き、澄んだ空気に満たされ、巨樹たちがおふたりを祝福してもてなしてくれたようでした。 そんなおふたりの指環は、それぞれの好みを尊重して、新郎はシンプルに甲丸のデザインで18金のホワイトゴールドのシックな色味のものを。新婦は少し丸みのあるフラットなデザインに、ひねりを入れた

meeting of the wedding ring

秋の雨に空気がしっとりと潤い、うっすらと肌寒さを感じてきました。白山と立山には初冠雪もあり、冬も忍び足で近づいてきている様子。時雨のように鳴いていた秋の虫たちも、いまは数匹、数えるほどの声がよく聞こえるくらい静か。そんな深まりゆく秋の日に、ご結婚指環の打ち合わせにお越しいただいた新郎新婦も穏やかで落ち着いた表情です。 お話を伺うと「きのう入籍しました」と、ひと山乗り越えた達成感のある晴れやかさと寛容さの正体に納得。これから始まる新たな一歩目にザクロ文庫での指環作りとなったお

wedding ring "prayer"

「いま動いています」とおなかに手をあてて話す新婦。新郎も一緒に手をあてて胎児と対話をするような仕草が微笑ましいおふたり。ご結婚指環のお渡しとなったこの日、おなかの中で元気に動く赤ちゃんも楽しみに待っていたような気持ちに包まれ、ほがらかな雰囲気に満たされました。 そんなおふたりの細やかな心くばりを写したような指環は、シンプルにして品格が出るような。素材はプラチナで、平打ちのフラットな表面よりもほんの少し、なだらかさを出してエッジも柔らかく。つけた時の印象を考えながら、幅感も微