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wedding ring story

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新郎新婦と指環のストーリー。
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2023年6月の記事一覧

meeting of the wedding ring

天から無数の糸が垂れているような細い雨が降り、北陸でも梅雨入りが発表されました。そんな雨もあがり、緑がいちだんと青く濃く生気に満ちた午後、ご結婚指環の打ち合わせにお越しいただいた新郎新婦。草木を育てるように、どんな指環にしようかと思いを膨らませて、まっさらな瑞々しい気持ちでザクロ文庫に。 「考えているのかと思ったら、音楽のリズムにのってるんだもの」 つい、室内にかかる音楽に体を揺らしてしまう新郎に、新婦もびっくり。お話を聞くと、ビックバンドで一緒になったのもきっかけのひと

ring boxes of the rabbits

何かあっても心配なので仕事の時は指環はしないと思う、という新郎新婦。そんなおふたりのご結婚指環と一緒にお作りした木彫りのウサギさんの指環入れです。この春に仕事の関係で異動になるかも知れないから、と落ち着くタイミングを見ながら、先日無事にお渡しとなりました。 グレーは新郎のウサギさんで、薄茶色は新婦のウサギさん。ともにおなかを白くしたので、柔らかく愛らしい印象となりました。耳は長くピンと立ててピースサインのように。 ウサギを飼っていたり、おふたりともうさぎ年生まれなのかと思

wedding ring "Vesper"

「きのう久しぶりに飲みに行ったんです」 普段は家でもお酒をほとんど飲まないという新郎新婦。でも、一緒に休みとなる日が少ない中、久しぶりに揃って連休となったので、思い立って外に飲みに行ったそう。開放的な気分を満喫し、ゆったりと過ごしたその翌日、ザクロ文庫で結婚指環の受け取りというスケジュールの休日。 新郎は甲丸のマットなデザインで、18金ホワイトゴールドの落ち着いた色味のものを。新婦は平らな形をベースに荒らしたような鎚目の表情をつけて、素材は18金ホワイトゴールドのクリーム

meeting of the wedding ring

もうホタルが見られるという知らせがちらほらと。お天気に恵まれ、気温もぐっと上がった夏日も続いているので、例年より一週間ほど早いのだそう。日本では古来より、恋い焦がれる想いをホタルの光に例えて和歌に詠まれたりと、懐かしさを感じる幻想的な情景を思い浮かべます。 そんな燃えんばかりの光を放つホタルのように、熱い想いを心に灯す新郎新婦。先日、ご結婚指環の打ち合わせにザクロ文庫にお越しいただきました。いま韓国に住んでいて、新婦の実家の長野に帰省するタイミングで金沢に来られたおふたり。