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グリーンナイト感想

K2ドはまりのせいで放置していた感想その2ですこんにちは。
いや、これはK2だけのせいじゃないな。パンフレットが売り切れで友人が別の機会に代わりに買ってくれたのだが、それを受け取ったのが見た日から数ヶ月後だったからだ。

まあとにかく友人に感謝しつつ感想を書いておく。

原作はご存知『ガウェイン卿と緑の騎士』。『Fate/Grand Order』でガウェイン卿が絆ボイスで語ってくれる話であり、第三スキル「ベルシラックの帯」の元ネタである。
この話は主人公のガウェイン卿以外、円卓の騎士は出て来ない。最初から最後までガウェインたっぷりである。
とにかく映像美がすごいとの事だが、生憎映画ど素人なのでその辺りはよくわからない。森のシーンのぐるっと回って骨になってるシーンとかは結構印象に残ってるけど。なのでここはシンプルに原典との違いについてまとめたい。

緑の騎士が突然現れて首切りゲームを挑んでくるのは原典と同じ。映像にされると不審者度が凄まじい。
あと首が落ちてるのに普通に喋ってたり、自分の首持ったまま颯爽と馬で去っていくのめっちゃ不気味。
ネタバレ知っててもビビる。

原典ではすぐに「緑の礼拝堂」を探しに出かけるが、この映画のガウェインくんはヘタレなのでギリギリになってから旅に出る。夏休みの宿題を8/31に始めるタイプと見たね。

荷物泥棒とか聖ウィニフレッドとかキツネとかは原典にはなかったと思う。

とある城で歓待され、そこの奥方に誘惑を受けるのは原典通り。ただ、原典にはエセルはいないので原典ガウェインからしたらシンプルに他人である。あと母からもらった帯っぽい緑の腰帯を奥方に差し出されるが、これは原典ではこの城の主人のものである。主人のもん勝手に人にあげるなや。

緑の礼拝堂で、原典では帯をつけたまま緑の騎士の斧を受け、2回寸止めされ3回目で傷を負うが死なずに済む。これが『Fate/Grand Order』ではガッツの効果として反映されているのだろう。
一方今回の映画では、逆に帯を取った状態で自らの首を差し出す。原典とは逆なのだ。
原典では帯をつけていたという過ちのために傷を受けるが、映画では帯を外したという勇気のために讃えられる。私はどちらの結末も好きだ。

あ、それとこの事件の黒幕も一応違う。原典では緑の騎士は途中世話になった主人ベルシラックでモルガン・ル・フェの手によって姿を変えられていた。映画では緑の騎士を召喚したのはガウェインの母だ。
ただ、ガウェインの母マーゴースとモルガン・ル・フェはどちらもアーサー王の姉なので同一視されやすい。

そんなわけなので円卓に興味のある方は是非見て欲しい。7月にDVD発売されるっぽいし。

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