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【高級イヤホン】Etymotic EVOを購入しました

かれこれ10年ほど前にポータブルオーディオにどハマりしたわたしが、Etymotic EVOのレビューを書きます。
比較機種が懐かしいモノばかりでごめんなさい。
最近は、AppleのAirPodsなんかも10年前のハイエンドに負けない良い音で鳴りますから、いいイヤホン選びってなおさら難しいですね…。

まずお伝えしたいのは、「ER-4Sを使っている方にもオススメできるよ!」ということ。

購入するときに一番悩んだのが、Ety耳なんだけど大丈夫かな?でした。
Ety耳とは、Etymotic Reseachのイヤホンを使っていて、Ety特有のクリアで透き通った高音に慣れすぎて、それ以外のイヤホンがこもった音に聞こえてしまって使えない症状を言います。
わたしもEty耳の持ち主で、ER-4S以外のイヤホンがほとんど合いませんでした。

でも、EVOはこもりを感じさせないサウンドできっちり鳴ります。しかも、音の解像度がすごいです。
ER-4Sを使っている人はわかると思いますが、ある特定の周波数なのか聞こえない音があるんですよね…。
EVOにはそれがないです。いつも聴いている曲をEVOで聴くと「こんな音も入ってたんだなぁ」驚くことがあります。
聴いている限りは全域フラットな音が鳴っていて、どこかが強調されているという雰囲気はありません。

当時、音の解像度を求めてBA型のイヤホンを選ぼうとすると、どれもなんとなく抜けの悪いこもった音に聞こえて、評判の良かったShureとかWestonを試聴しても「なんでこんなにこもった音がいいんだろう?」と思っていました。
ER-4Sの次に気に入って使っていたue 10proも、解像度やBA型にしてはよく出る低音には満足していましたが、やはりこもった音が気になっていました。
EVOにはそのこもり感が無いです。ER-4SにもEVOにも共通することですが、ここまで綺麗な中高音域が鳴るのに、どうしてサ行の刺さらない音なんでしょうか。Etyチューニングの成せる技なんだと思いますが、本当に魔法のようだと思います。買って良かった。

ダイナミック型のSennheiserのIE8とかMonster cableのマイルス・デイビス・トリビュートであれば、こもりは感じないし低音もよく出ていて良かったんですけど、BAの解像度の高い音とはちがってなんとなく気持ちの良い音が鳴っているだけという感覚は拭えず、結局ER-4Sだけを愛用していたのはEty耳の宿命でした。
低音と音楽の楽しさだけを求めてKOSS Porta Proを使ったこともありましたが、やっぱり音楽を楽しむにはある程度の解像度とか、繊細な音の表現力とかも大切なんだなと改めて実感しました。

EVOは、低音もよく出ているので音楽を聴いていて楽しいなと感じます。もちろん低音のよく出るダイナミック型とは違う低音ですが、ブーミーな音もきちんと鳴るし、弦楽器なんかはほんとに艶めかしい音です。
ER-4Sはとにかくクリアで透き通った音が鳴りますが、低音があまりよく鳴らない特性ゆえ、楽しい音とは言えない気がするんですよね。リファレンスイヤホンという名前にそぐわない真剣に音楽を聴かなきゃいけない感じがあるんですよね。
ER-4Sで低音に満足できない方とか、リモールドでダイナミックドライバを追加しようかなとか思っている方、EVOを聴いてみませんか?オススメですよ。

もう何年もまともなイヤホンを買っていませんでしたが、その進化には驚きました。
新開発のダブルフランジイヤーピースもなかなか快適なので、トリプルフランジに抵抗のある方にもオススメできます。
ER-4Sの良さも残しつつ、低音域の強化とさらなる高解像を実現したEVOはまさに現代のEtymoticサウンドですね。

長年愛用しているER-4SとEVO

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