Evernoteで知識をつくるための鍵は「ノートブック」である

Evernoteは、知識ネットワークの構成に役立つ。

Evernoteにたまるのは、知識ではなく情報(知識未満)であることが多い。

だが、「どんな知識未満の『情報』がたまっているか」を見返すことで、「要するにこういうことかもしれない」と抽象化され、知識になる。(その知識もEvernoteに入力してもいいのだが、おすすめなのは紙のノートか情報カードに書くことだ。その話は別途)

もっともEvernoteにたまりやすいのは、Webの情報だ。

「Web Clipper」というChromeの拡張機能によって、ページ丸ごとEvernoteに保存ができる。

そうしてEvernoteに蓄積された「情報」は、それ単体でも「あれ何だっけな」と参照することは可能だ。

情報を情報としてそのまま利用する使い方だ。

だが、これを繰り返しても生産性「しか」上がらない。

おすすめなのは、単なる情報をこえて、自分の知識をつくるためにEvernoteを活用すること。

その観点(知識をつくるという観点)で重要になるのは、Evernoteの「ノート」(単体)よりも、「ノートブック」(カテゴリー)の方なのだ。

ノートブックとは、言い換えれば、「収集したいと思っている分野」のリストだ。

情報を知識の種なので、「○○の情報を収集したい」は、「最終的には○○の知識を得たい」になる。

そうして運用していくと、ノートブックの分類に問題が出てくる。

複数のノートブック間で「この情報はどちらに分類すべきなんだ」と悩むことになるのだ。

または、「このノートブックばかり100個の情報が入って、他には1つか2つしか入らない」みたいな、過度な不均衡が起こったりもする。

そういった状態に気づいたら、ノートブック整理をする。

この整理こそが、「知識ネットワーク構築」のための作業だ。

自分は何が知りたくて、それらは相互にどう関連しているのかを考える作業だからだ。

Evernoteのノートブック(カテゴリー)、考えてみることをおすすめする。


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