#104 オリンピックの競技数・メダル数(2016/8/23)

リオオリンピック盛り上がりましたね。閉会式での東京のプレゼンテーションも個人的にはとてもよかったんじゃないかと思っています。そんなわけで今日はオリンピックの競技数・メダル数についてざっくりです。(一日遅れですいみません)

リオ大会での競技数は、28競技(Sports)41種別(Disciplines)306種目(Events)となっています。

・リオオリンピック 28競技 41種別 306種目

ここで種別というのは各競技団体が統括している競技のくくりで、例えば、

(競技)  :(種別(Discipline))

・水泳   :競泳・飛込・シンクロ・水球

・カヌー  :スラローム・スプリント

・自転車  :BMX・マウンテンバイク・ロード・トラック

・体操   :体操・新体操・トランポリン

・バレー  :バレーボール・ビーチバレー

・乗馬   :馬場・障害・総合

・レスリング:フリースタイル・グレコローマン

というものになります。

(適切な訳ではないかもしれませんが、Disciplineを種別、Aquaticsを水泳、Swimmingを競泳としました)

競技そのものとして男子しか出場できない、女子しか出場できないという競技はないのですが、競技種別の単位では存在していて

女子しかない競技種別 シンクロ、新体操

男子しかない競技種別 レスリンググレコローマン

また、男女混合、男女区別なしの競技もあり、

男女混合     テニス、バドミントン

男女区別なし   馬術

となっています。

女子の参加は1900年第2回パリ大会からで5種目(テニス、ゴルフ、セーリング、クロケット、乗馬)のみでしたが、女子だけの競技として行われたのはテニスとゴルフだけでした(ほかは男女の区別がなかった または混合ということのようです)第1回は22名のみの参加でしたが、2012年のロンドン大会では4676人(44.2%)が女性アスリートでした。

第1回大会から続いている競技は3つしかなく

・水泳(競泳)

・陸上

・体操

のみとなっています。

種目数が多い競技TOP10を並べると

1.陸上    47種目

2.水泳    46種目

3.体操    18種目

3.自転車   18種目

3.レスリング 18種目

6.カヌー   16種目

7.射撃    15種目

7.重量挙げ  15種目

9.柔道    14種目

9.ボート   14種目

となっています。陸上と水泳で全体の1/3弱のメダルが贈られることになります。

日本選手は全競技に出場していますが、競技の中で参加できなかった種目数が多いのは(出場種目数/全種目数)

テコンドー 1/8

ボート   2/14

ボクシング 2/13

カヌー   4/16

となっています。

リオ大会で国別にメダル獲得数をみると総数TOP5は

1.アメリカ 121

2.中国   70

3.イギリス 67

4.ロシア  56

5.ドイツ  42

5.フランス 42

7.日本   41

金メダル数でみると

1.アメリカ 46

3.イギリス 27

2.中国   26

4.ロシア  19

5.ドイツ  17

6.日本   12

となっています。

さすがアメリカという感じですね。アメリカのメダル獲得を競技別に見ていくと

・陸上 32

・水泳 33

・体操 12

とこの3競技だけで77個メダルを獲得、獲得メダルの6割を超えています。種目数の多い競技に強いのがメダル数の多いポイントになっているようです。

人口は少ないのですが、このところのメダル獲得が目立っているイギリス。リオではメダル67個を獲得し総数で3位、金メダル数は27個で2位となっています。そのイギリスもアトランタまでメダル獲得数は15〜20個ほどでしたが、シドニー大会からメダル獲得数がぐぐっと増えてロンドンで大幅増、リオも同じレベルを維持しています。

イギリスのメダル獲得数(カッコ内は金、銀、銅メダル数)

アトランタ15(1,8,6)

シドニー 28(11,10,7)

アテネ  30(9,9,12)

北京   47(19,13,15)

ロンドン 65(29,17,15)

リオ   67(27,23,17) 

(ロサンゼルスでは37個獲得していますが、東側諸国がボイコットしたので除いています)

イギリスの獲得メダルを競技別に見ると

・自転車 12(なんと金6つ)

・陸上  7

・体操  7

・水泳  6

自転車がとても強くて18種目中6種目で金を獲得しています。(ボートが強いイメージがあったのですが、ボートは5個でした。)やっぱり種目数が多い競技をいかに強化できるかが大切なポイントのように思います。

イギリスもアトランタでは15個(日本14個)金メダル数は1個(日本3個)という状況だったので、日本も東京に向けて更なる飛躍を期待したいですね。

ところで英語と日本語で競技種別名や種目名で大きく違うのが馬術と体操。馬術は

馬場→ Dressage

障害→ Jumping

総合→ Eventing

EventingはDressageとJumpingとCross Countryの3つで競う競技となっています。

驚いたのは体操と新体操。英語では

体操  → Artistic Gymnastic

新体操 → Rhythmic Gymnastic

というんですね。直訳すると"芸術体操"と”リズム体操”となってしまうのかな。。。リズム体操というと子どもたちの体操を想像してしまいますね。

個人的に馴染みが薄かったのが近代5種。この近代5種は

・フェンシング(エペ)

・水泳(200m自由形)

・馬術(障害)

・コンバインド(射撃/ランニング)

を競う競技です。代表選手は自衛隊と警察関係者が以外にいるのかなと思ったらロンドン大会日本代表の黒須選手は東海東京証券なんですね。これまた意外でした。

Source:

Wikipedia Olympic Sports

https://en.wikipedia.org/wiki/Olympic_sports

IOC FACTSHEET WOMEN IN THE OLYMPIC MOVEMENT

https://stillmed.olympic.org/…/Factsheet-Women-in-the-Olymp…

BBC Sports

http://www.bbc.com/…/rio-20…/medals/countries/united-states…

JOC 第30階オリンピック(ロンドン)近代5種

http://www.joc.or.jp/…/modernpentath…/team/kurosunarumi.html

ガンバレニッポン 五輪応援部

http://ouenbu.com/olympic/rio-kyougi.html

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