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年間ベスト2019【音楽】

はじめに
JUGEMからnoteへ移行を決意。
携帯でテキストを読む機会が圧倒的に多い昨今に改善されないJUGEMのUIは筆を取る際に、ややネガティブに作用された。
ということで、この頃知人友人の書いたテキストを拝見する時に読み易いと感じていたnoteへ乗り換え。


2019
プライベートがややバダバタした1年で、多方面に手を伸ばす事が難儀ではあった。
それでも「衣食住」の次に大切な「音」については年に一度くらい深めのアウトプットをする機会があってもバチは当たらないだろう。
ということで、曲ベスト5と盤ベスト5を選出!早速レビュースタート。


年間ベスト5【曲ベース】
5. "おとな人間"  - 花澤香菜

昨年惜しまれつつ解散したバンド"チャットモンチー"のボーカルを務めていた"橋本絵莉子"による作詞作曲。

えっちゃんさんの書く切ないギターのイントロから、遊び心ある詞と独特の言い回しを花澤さんボーカルで聴くことが出来る。
贅沢な事この上なく、いずれのファンも垂涎もの。


4. "chasing the enigma"  - 梶浦由記

鬼才、"梶浦由記"による珠玉の劇伴集よりチョイス。

アニメ『ロードエルメロイⅡ世の事件簿』に於いて主に戦闘シーンで採用された。また、同シリーズのスマートフォン用ゲーム『Fate/Grand Order』内コラボイベントの通常戦闘曲としても使用された為、聴き覚えのある人も多いだろう。
今年3月に梶浦さんがプロデュースを務めるユニット"Kalafina"が解散し、一部界隈が騒然となったニュースは記憶に新しい。
しかしそんな状況は何処吹く風(実際はそんな事ないのだろうが…)と言わんばかりの堂々たる梶浦節に圧巻の一言。
巧みに繰り出されるフルートに轟くギター、そしてロンドンの神秘的な世界観を表現するかのようなバイオリンによる旋律には否が応でも感情は昂らされる。必聴。


3. "*Pulse Wave Intensifies*"  - Mameyudoufu

C96に"K@keru Records"よりリリースされたエレクトロハウス・コンプレクストロハウスコンピレーション第二弾。

第一弾は2018年の秋M3にリリースされているのだが、近頃即売会へ全くと言っていいほど足を運べていないのと、それを踏まえてもノーチェックだったレーベルの作品だった。
本作に参加しているナハトさんの宣伝を拝見して試聴したところ耳に残る数々のメロディに一目惚れしてしまった。
中でも豆湯豆腐さんの紡ぐ懐かしさと新鮮さを兼ね備えた絶妙な音作りと構成、ミックスに心を鷲掴みされてしまい、ピックアップした。アイチューンズストアに配信来てたのでマストバイ!


2. "Face My Fears"  - 宇多田ヒカル & Skrillex

"宇多田ヒカル"と"スクリレックス"による共同制作。

ミドルテンポ&エモーショナル歌詞の宇多田ヒカルにスクリレックスのエレクトロ要素をガッツリミックスした過去作には見られない特別な一曲となっている。
初聴時はグッと来るところが無かったが、叙情的な曲・歌詞に中毒となり、繰り返し聴いてしまう事となった。あらためて彼女の才能に脱帽。


1. "Not Afraid"  - Alisa

アニメ『キャロル & チューズデイ』に於けるアンジェラというキャラクターによる歌唱曲。

アニメの主題に音楽を据えてる時点で様々なジャンルの楽曲が登場する事は想像がついていた。が、それにしてもこのアンジェラの歌唱を担当している"Alisa"のポテンシャルはゾクゾクする。
アニメ内では本当に多種多様な作曲家陣が楽曲を提供しており、ダンスミュージック、ブラックミュージック、ダブなど様々なジャンル、テンポやトーンの曲が登場するのだが彼女は強か且つ軽やかに歌い上げる。
もっと他の声も聴いてみたくなってしまうほど好きになった。御本人名義の曲も手を伸ばそうと画策中。


年間ベスト5【盤ベース】
5. "リピート"  - tricot

"tricot"の3rdミニアルバム。

その名の通りリピートする事でお尻から頭まで繋がる構成となっている。
イッキュウさんの声色の変化やテクニカルなボーカルを堪能するならこの一枚に決まり。
重ねて2曲目「大発明」の吉田さん細やかに刻まれるスネアが最高。


4. "Penny Rain"  - Aimer

"Aimer"の5thアルバム。

梶浦由記さん作曲イントロダクション「pluie」からシームレスで「I beg you」へと繋がりスタートする。
寒く、夜雨が降る、仄暗い物語の始まりを想起させるオープニングが用意されているこの盤こそが本当の「I beg you」なのかもしれない。
陰の印象を付けるジャケットも抜群に妖美なので是非手に取って見て欲しい。


3. "Our Secret Spot"  - the HIATUS

ハイエイタスの6thアルバム。

実をいうと私はハイエイタスを聴き始めたのが本作からで、かなりのレイトマジョリティ。
ポストロックやヒップホップの良い所取りしたかのような音配置と各セクションの役割がハッキリと表現された1枚。
細美さんが組み上げた芯に柏倉さんが肉付けしていったと思料されるポイントが各曲の節々に窺えて贅沢が過ぎる。
"toe"の柏倉さんファンはマストバイ。


2. "アイ"  - 沼倉愛美

アーティスト"沼倉愛美"名義としての2ndアルバムにして、実質ラストアルバム。

というのも先日、結婚を発表された沼倉さんだが、そのあと程なくしてアーティストとしての活動終了が併せて告知された。
1stに続けて2ndもハウス・トランス色強めのクラブサウンドやバンドサウンドフィーチャーの曲が中心で、キレのある鋭い沼倉さんのボーカルが心地よく引き出されている。
特に「夜と遠心力」は聴けば聴くほど沼倉さんの歌唱力を腐らせるには惜しい・・・と思わず零してしまうほどだ。
活動再開に期待したい。


1. "今日だけの音楽"  - 坂本真綾

4年ぶりとなる"坂本真綾"の記念すべき10thアルバム。
(コンセプトアルバムとしては4作目。)

特出すべき点は何といっても全曲新曲。
本作では「今日だけの音楽」というテーマを基に多くのコンポーザーから楽曲提供を受けている。
そのジャンルは多岐にわたり、作曲家陣は各界の著名人ばかり。
ということは各曲癖が強く一貫性の無い1枚になるかと想像していたが、蓋を開けてみれば年間ベストとなっている。
はて理由は・・・45分という聴き易い長さ?ジャンルの違いもテーマである「今日だけの音楽」がどこか補完してくれている?イマイチ言語化できないが気付くと何周もしてしまっている。んーお見事。

ちなみに本作乃至は作中の曲を今年の年間ベストに選出している人も多く見られたが私の好み曲は、ザ・ポストパンクロック"ASPARAGUS"の"渡邊忍"ことシノッピさんによる曲提供の「トロイメライ」!
バンドメンバーもなんとアスパラガスの面々と贅沢の限りを尽くしている。

「坂本真綾×渡邊忍」という抗えないツボを突かれた事が大変嬉しく悔しいが文句無し2019年ベスト盤。


追記:実はまだC97でリリースされた名盤間違いなしの「不惑 〜さよなら30代〜」が未聴な事がすこし無念

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