見出し画像

ずっと消えない太陽がある

守られていた。26年間私は。
昨日、実家に荷物を取りに行くついでに母とお昼を食べにいき、荷物を詰める途中でもう一度気付いた。

小さく小さく生活している。
お金がなくてお弁当をちまちま作って生きている。
杉咲花さんが言っていた「私は人生をかけて生活をして、それを仕事に落とし込みたい」という言葉を大事にしている。
料理、洗い物と洗濯は実家暮らしの時からそこそこやっていたが、掃除がやってみると難しかった。一昨日、初めてエアコンの掃除をして、送風で内部を乾かしている時に、部屋の異常な暑さと闘いながら、これをお父さんがやっていたんだと思った。
お風呂場を掃除して次の日には水垢が復活していたときに、水垢のない実家のお風呂を思い出して、お母さんがすごかったんだと思った。

そうして一時実家に戻ると、守られていたという感情がぐつぐつと胸に上がってきて、また少し泣いた。

昨日から引っ越しの際に絡まったネックレスを解くのに苦戦していて、私の自我みたいだと思っていた。
世間の目を気にして、自分の弱さを気にして、こんがらがっている。いつも。
生き方の正解はないと分かっているけど、両親を悲しませたくないと思っている。常に。自分だけにもっと目を向けたい。

私はどうしたいのか、問うている。
守られた場所から離れて、しっかりと孤独になって、この先をどうしたいのか。
私自身に聞いているのだ。

ここから先は

1,021字

¥ 100

駆け出しですが、働きながら書き手を目指しています。コンテンツを気に入って頂けたら、是非サポートお願いします。創作の糧にさせて頂きます!