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カレー偏重

"カレーは手抜き料理"なんていう文句は死語になったに違いない。街に出れば、カレー専門店が至る所で営業してもいるし。近所で言うと、好きだったイタリアンレストランが閉店し、外見はイタリアンなままインドカレー屋になってしまった。いつか行こうと思っていた駅前の居酒屋さんも、これまた外見は居酒屋さんなままインドカレー屋に乗っ取られたりしてしまったのだ。

カレーってなんだろう。

私自身は、一人暮らしを始めるようになってからカレーが苦手料理になった。カレーなんて、一度に沢山作る方が美味しい料理の代表格だ。となると、美味しいカレーを作るためにカレー食べたい欲が満ち足りて、3日くらい食べ続ける意欲が湧くのを待たなければならない。そこまでの意欲はあまり湧かない。これがひとつ。

そして厄介だったのが、カレールーは油分が多すぎて沢山食べられない、という二つ目の事実だった。

そういうわけで、一人暮らしになってから、ルーを使わないカレー作りに励むこととなった。
これが意外と難しい。
ただ単にカレー粉を入れれば良いだけかと思っていたけれど、香辛料が辛いだけで味の深みがない。

某レシピサイトを見たり、某料理愛好家さんのレシピ動画を見たりしたけれど、全然美味しくならないのだ。
トマトを入れれば酸味がききすぎてゲ○のような味になり、
隠し味に粉末コーヒーだかココアパウダーだかを入れてみれば、変に苦い味になり。
全然、ダメ。
要は、私には『バランスをとる』という能力が完膚なきまでに欠けていたのだった。

さもありなん。だって、レシピの分量を守らず、人参は1本、ジャガイモは2個、玉ねぎも2個など、使い切りたい量だけ入れていたのですから。

だって!
一人暮らしで玉ねぎ半分残した日には、そのまま忘れて冷蔵庫で朽ち果てさせるのがオチですよ!
人参3分の1本とか、残りはどうすりゃいいのさ。こちとら向こう3日はカレーなんだぞ。

さて。そんなズボラな私にも、最近便利な品物が舞い降りてきたのだ。

灯台下暗し。子供用のカレー顆粒。王子様的なアレ。
子供用に縁がなかったから見向きもしなかったけど、使ってみたら美味しくできるじゃないですか!
しかも1歳児が食べられる様に、お腹にも優しい。
辛さが足りなかったら、後から大人用のカレー粉をまぶせば良い。

こんな簡単に独身時代からの悩みが解消されるなんて!

当分、王子様+カレー粉が我が家の味になりそうだ。さっと作れてしっかり美味しい。
カレーっはこうでなくっちゃ。

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