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事前に魅力付けしないとカジュアル面談が増えない

カジュアル面談の目的は以前に書いた通り色々あるのですが、企業からスカウトを送った場合はアトラクトの要素が強いと思います。面談を通じて自社の魅力付けを行い、選考意欲を高めるわけですね。

しかし、私の経験則だとここ数年は「面談」と「魅力付け」の順序が逆転しつつあります。「面談で魅力を伝える」のではなく、事前に魅力を伝えないと候補者が面談に応募しないことが増えました。その理由は、候補者1人あたりのスカウト受信数が増えすぎたため全てに応募するときりがなく、候補者が企業のスカウト文やWebサイトを見て、魅力がありそうな企業にのみ面談応募するようになったことと思われます。

これを見て私が思い出したのが、「BtoBでは6割以上の人が営業との接触前に購入製品を決定している」という有名な調査です。受注側は「商談に来てもらえれば自社製品を魅力付けできる」と考えるのですが、発注側からすると、膨大な製品を比較検討するのは時間がかかるため、Webサイトなどを見て魅力を感じた製品だけに問い合わせます。これは「商談の出来」よりも「商談に至る前工程」で勝敗が決まることを示唆する調査ですが、採用も面談の前工程から勝敗が決まりつつあると言えるでしょう。


私の採用の仕事については下記の記事をご覧ください。

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