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採用媒体は「スカウト」を別の名前に変えるべし

カジュアル面談にまつわるトラブルを前に説明しましたが、その原因の一つに、採用媒体で使われる「スカウト」という言葉の紛らわしさがあります。

一般用語としてのスカウトは「人材の引き抜き」や「ヘッドハンティング」のようなニュアンスがありますが、採用媒体におけるスカウトとはあくまで面談のお誘いにすぎません。

マッチングアプリに喩えると分かりやすいですが、初回デートしたがピンと来なかったとき、「向こうからいいね送っておいて脈無しはおかしい」と思う人はいないでしょう。「いいね」とはあくまで写真やプロフィールを見ただけでの判断であり、「お付き合い」「告白確約」を意味しないことが共通認識としてあるからです。

ところが、採用媒体では「スカウト」という名前のせいで「ぜひ採用したい」「入社確約」のような期待値の高いニュアンスがあるため、「向こうからスカウト送ったのにお祈りはおかしい」のようなトラブルが起きるのです。リクナビなどは「オファー」という名前でスカウトが来るため、より内定と誤解しやすくなっています。

これを防ぐためには、「スカウト」を別の名前に変更すべきだと思います。企業側の管理画面には「スカウト」を残しても良いですが、候補者が受信する際にはGreenやWantedlyの「いいね」「気になる」「話を聞きたい」など、あくまでカジュアルな誘いだと伝わる名前にすべきでしょう。


私の採用の仕事については下記の記事をご覧ください。

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