ペット向け医療保険大手 トルパニオン 財務分析
株の分析をしていく記事で毎日投稿しています。
今回はトルパニオン(TRUP)です。
基本情報
トルパニオンは、ワシントン州シアトルを拠点とするペット保険会社であり、米国、カナダ、オーストラリア、プエルトリコで猫と犬の保険を提供および管理しています。
Wikipedia参照
財務分析
損益計算書
上場時の2011年から2019年までのデータを使用しています。
売上高
ここ9年で37億から380憶まで上昇しました。
また、上場時から一度も減収したことがなく完璧な右肩上がりの状態です。
さらにまだ380億しか収益をあげていないので、まだまだ成長余地があります。
粗利益
粗利益は8億から65億にまで成長していますが売上高の成長に付いていけていないので、粗利益率は右肩下がりの状態です。
営業利益
上場時からずっと赤字で今でも2億の赤字ですが、一時期17億の赤字になったこともあることを考えれば今では落ち着いてきており、年々黒字化に近ずいて行っているので特別問題視するようなことはないでしょう。
純利益、EPS
純利益も上場時か赤字が続いていますが営業利益と同じように年々黒字化に近ずいて行っています。
EPSは純利益よりも少し成長スピードが遅いです。
これは株式を新たに発行して資金調達しているため成長スピードが遅くなってしまっています。
つまりこの企業は今株主に損害を出してもいいから成長して、長期的に株主に利益を与えるという経営判断ということになります。
なので成長している限りは許される経営です。
貸借対照表
現金同等物
総資産257億のうち29億が現金
こう聞くと「まあ、普通」と思いますが
長期負債を1年で完済できると考えると
ちょうどいいぐらいに現金を持っています。
短期投資
この企業の短期投資は顧客から預かったお金を運用している額を表しています。
この企業は長期投資よりも短期投資の方が額が大きいことから投機的な行為を行っていることが分かりますが、この場合投機は許される行為です。
機関投資家の投機は個人投資家の投機とはルールが違います。
さらにそのルールは機関投資家が圧倒的に有利に作られているので許される行為です。
この企業の短期投資額が70億で売上高が380億なので収益えの影響力は低いです。
長期負債
長期負債額が26億なのに対して純利益が赤字なので優良ではありませんが現金で一括返済できるので成長企業としては優良な部類に入ります。
自己資本
50%越えと一見優良見えますが、この企業は大きくなくバランスシートがそこまで成熟していないのでこういう風に自己資本比率が大きくなってしまいます。
とはいえ50%越えは優良です。
※投資は自己責任でお願いします。
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