位の食品スーパー クローガー 貸借対照表編 財務分析
株の分析をしていく記事を毎日投稿しています。
今回はクローガー(KR)の損益計算書です。
企業概要
米国株。全米第2位の食品スーパーチェーン。出店数2800店舗。収益のうち100%が米国。
貸借対照表
現金
総資産4兆5000億のうち1%にも満たない400億しか持っていません。
ウォルマート5%、コストコが20%なことからクローガーは攻めた経営をしていることが分る。
この経営は意見が分かれる所です。
私的にはこの経営を長い間続けているクローガーが、急に防衛的になりだしたら逆にリスクが高まるので、変化する必要はないと思います。
在庫
総資産に占める割合は17.5%
大手の平均も同じくらいなので、これはいたって普通ということになります。
有形資産
出店数は右肩上がりに増えているので、有形資産が増えるのは自然なことです。
また、有形資産収益率は5%この数字は大手では低い方で、ウォルマート7.5%、コストコ10%。
ですが、この企業はガソリンスタンドも営んでいるので、その影響で低いのかもしれません。
長期負債
総資産4兆5000憶なのに対して長期負債は1兆2000億なので約25%です。
ウォルマート20%、コストコ15%
純利益をすべて完済に使ったとしても7.5年かかります。
ウォルマート3年、コストコ2年
このことから、クローガーは他の大手スーパーと比べて負債が多いです。
内部留保
内部留保をよく知らない人のために説明しておくと内部留保は貯金ではありません。
多少簿記の知識がある人ならわかると思いますが、内部留保とは経費と株主に償還するお金を差っ引いたお金の合計
つまり内部留保が成長している企業は相当な収益力があり優良企業な可能性が高いです。
クローガーの内部留保は15年間で5.5倍に増えました。
平均上昇率にすると12.5%。
ウォルマートは2倍、コストコは3倍
このとうりクローガーは大手スーパーの中ではずば抜けて収益力が高いです。
自己資本
自己資本比率は約20%
ウォルマート30%、コストコ32%
クローガーは全体的にことぐ大手と比べ財務不健全なこが分かります。
自己資本は15年で2.25倍
ウォルマート1.6倍、コストコ3倍
内部留保が15年で5倍になっているにもかかわらず自己資本がたった2.25倍しか増えていないのは、自社株買いの合計がここ15年で大きく増えたからです。
クローガーの貸借対照表
財務の健全さは低い方
成長力はある
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