ZAIM 2020年03月号

まず、5年後の事業計画を作ろう(2)

 
 事業計画には長期的な視点が必要です。
 今年はこうだったから来年はこう、さ来年は……来年の結果を見てから、というのでは 「なりゆき経営」 とまではいかなくても、 「いきあたりばったり」 な感じは否めません。 「臨機応変」 というのは、あくまでしっかりした計画の中での変化に対応するということです。
 
 そこでまず、5年後にあなたの会社は、どうなっていたいか、を思い描いてみてください。たとえば……。
●   今は市場シェアが5%だが、5年後には15%にしたい。
●   今は赤字だが、5年後には大幅な黒字にしたい。
●   今は1店舗だが、5年後には20店舗にしたい。
 あるいは、こんなのでもかまいません。
●   今は社員のボーナスが一時金程度だが、5年後には4か月分出してやりたい。
●   今は卸売りが中心だが、5年後には企画もして自社ブランドを作りたい。
●   5年後には後継者に経営を譲りたい。 ……などです。
 もちろん、いくつかの組み合わせでも構いませんが、その場合は第1目標、第2目標と優先順位を付けます。
 
 5年後の目標が立ったら、それを達成するために1年目は何をするのか、2年目には、3年目にはと、課題を決めます。それを 『意思の表明』、 『金額による目標』 そして 『KPIによる数値化目標』 として設定していきます。
 

<POINT>
・5年後の目標を設定する。
・それを達成するための工程表を年度ごとに作る。
・KPIで活動目標と金額目標をつなぐ。