見出し画像

【インタビュー】清春 28TH DEBUT DAY

こんにちは、ZAIKO編集部です。

2021年2月9日、ミュージシャンの清春が28回目のデビュー日を記念した最新ライブ「28TH DEBUT DAY」をZAIKOオフィスに併設された配信用スタジオSpace Deck (4月オープン予定)にて配信しました!Space DeckはZAIKO本社が入居するビルの最上階にあり、開放感にあふれた広々としたテラスのような空間です。
この夜、清春はK-A-Z、中村佳嗣の2人のギタリストと約2時間のライブを披露。ライブ後にはZAIKO COOのローレンとZAIKOクライアントサクセス課チームリーダーの坪井をゲストとして迎え、MCジョー横溝氏、清春ともども4人のスペシャルトークを行いました!

昨年5月から毎月ZAIKOでライブ配信を行ってきた清春。今回はこの貴重な対談で話されたZAIKOがチケット制ライブ配信を始めたきっかけや今後のストリーミングなど、気になるトピックを抜粋して紹介したいと思います!

iOS の画像 (1)

ライブ配信はリアルライブの代わりではない

横溝:
ZAIKOと一緒になってライブ配信をし始めたキッカケってなんだったんですか?

清春:
山本(配信担当者様)くんがZAIKOのことを紹介してくれて。
ライブ配信っていうものは知ってたんだけど当時は疎くて、リアルライブやってる時は正直、ライブ配信にピンときていなかった。
コロナが始まって最初は夏か秋くらいにはフィニッシュすると思っていてたけど、そんな中でコロナが長期化しそうだって情報を聞き始めて。ライブができるかできないかもあるけど、ライブ配信は毎月コンスタントにやっていこうってなった。
レコーディングがあって、ツアーがあって、プロモーションがあって、さらにZAIKOのライブ配信もある。だけどライブの代わりではなくて何か新しい形でさ。ライブができない代わりに配信するというのだと1〜2回やって飽きちゃう。だからコロナがあろうとなかろうと毎月やろうっていうことです。

周りのミュージシャンがキャパ半分とかの人数制限ライブとかハイブリット(リアルと配信同時開催)とかやってて、清春さんなんでやらないんですか?って聞かれたりしたんだけど。僕は12月にハイブリットイベントやってみたけど、配信は配信だけで集中したいっていう気持ちがあった。やっぱり配信はライブの代わりって思っていなくて、TVショーでもあるしスタジオライブでもあるしMVでもあるしっていう感覚でZAIKOのスタッフと通じてやってるって感じですね。

画像2

デジタルイベントの可能性とは

横溝:
僕らがコロナというものに出会って1年が経とうとしています。
去年の今頃はこの配信というものをみんなあまり知らなかったと思うんですが、この1年で音楽ファンにとってはなくてはならないものになってきていると思います。ZAIKOのお二人はどのように感じていて今後どのような可能性があると思っていますか?

坪井:
ライブ配信の前に弊社はもともとリアルイベントのチケット会社でした。なのでコロナになったことで売り物が全てなくなったんです。
そんな中でローレンのアイデアがもとでライブ配信実装をかなりの速さで実現できたので、そこから会社がガツンと伸びたというのは感じました。
私が担当させて頂いているイベント主催者さんやアーティストさんはライブの代わりに配信を利用するというケースが多いのですが、清春さんは最初からコンセプトが振り切っていて毎回ZAIKOを使って実験してもらって視覚的にも聴覚的にも刺激的なショーを届けてもらっていて感動しています。

横溝:
ローレンさんはどうですか?ライブ配信はローレンさんのアイデアだったんですね?!

ローレン:
チケット会社としてイベントが中止になったことで売り物がなくなった主催者さん達が凄く困っているのを感じました。
弊社は紙のチケットを売っていなかったので電子チケットに動画を埋め込めばオンラインでもライブに参加できるというアイデアでした。

清春:
それはいつの話?

ローレン:
2月末でした。

清春:
すごい早いね!そこからの展開が早い。

ローレン:
最初は無観客ライブとかライブできないから配信やろうとかだったんですが、今はそういうのを超えて世界中の人が参加できるデジタルイベントになってきています。普通のライブでできないチャットやカメラワークとか、インターネットの中で開催しているイベントという形になっていて、そんな中で清春さんのように毎回レベルアップしていくようなアーティストが参加することで全体が面白くなっていってると感じています。

画像3

ストリーミングの今後

横溝:
ローレンさんは今後このストリーミングはどういう風に進化していくと考えてますか?

ローレン:
例えばですがZOOMのように顔を映してイベントに参加できるとか、今はTwitterベースが主流のチャット機能を新しい形で作ってみるとか、家でライブ配信を観ながら現場に声を届けることができるようにするとか、グッズの販売の色々な仕方とか、もっとワクワクするような、アーティストさん達が使えるようなものを開発していきたいなと思います。

横溝:
このコロナ禍はある意味いい転換期でもあると思いますし、今までだったら音楽業界って割とクローズドだったと思うけど、こうやってテクノロジーと組んで何か新しい表現をしていくってDX(デジタルトランスフォーメーション)をしていく考え方って世界的に広がってると思うし、僕はこれを期に日本の音楽が世界に広がっていってほしいと思います。清春さんのようにこれだけ素晴らしいアーティストが日本にはいて、これからは世界と簡単に繋がれる時代なので大いに期待しています。

清春:
なんか僕らって同い年(ジョーさんと)なんだけど、僕はライブハウスから始まって25歳でデビューして27年間、長い間ライブハウスとかホールとかアリーナとかでライブやっていくのが当たり前で、ファンの人もライブに来るのが当たり前の感覚だったんですけど。僕らが若い頃にあったものって今ではもうないじゃないですか。テレビに出てた俳優さんとかお笑いの人とかアイドルとかも残ってる人は2、3組いるけど、僕らが中学とか高校の頃にいた人達は第一線にはいないよね。
違うものがカルチャーとして流行っていて、昔から言ってるけど、今はSNSでも当時はBBSとか、それがブログになって、TwitterになってInstgramになってTikTokになって今はclubhouseが流行ってて、やっぱり同じことを期待するのがおかしいんだって思ってたんですよ。だからライブ配信をコロナがあってもなくてもなくならないものだって決定づけてしまったほうが、時代が変わるのは当たり前だからそれにどうやって対応していくかを僕は変えなきゃいけないと思ったし、どんな服着るか?みたいな感じで変わっていくのが当たり前なのかな?って思ってますね。

画像4

<ライブ情報>
「A NEW MY TERRITORY」
ライブ配信
2.20(土)21:00 - 23:00
出演:
清春
Gt.K-A-Z
Gt.中村佳嗣
https://anewmyterritory.zaiko.io/

<プロフィール>

画像5

清春
1994年 黒夢のヴォーカリストとしてメジャーデビュー。
そのカリスマ性とメッセージ色の強い楽曲で人気絶頂の最中、1999年突然の無期限の活動休止を発表
同年sadsを結成し2000年TBS系ドラマ「池袋ウエストゲートパーク」の主題歌「忘却の空」が大ヒット。同曲を収録したアルバム「BABYLON」はオリコン1位を記録する。
2003年 DVDシングル『オーロラ』でソロデビュー。2004年 David Bowie JAPAN TOUR 大阪公演にオープニングアクトとして出演。2020年3月に10枚目のオリジナルアルバム「JAPANESE MENU/DISTORTION10」をリリース。10月には自叙伝「清春」を発刊した。