クソ動画クリエイターの孤独と苦悩

ようやく編集作業が動画時間換算で2/3に達した。といっても仮組み状態で、そのうちの半分はベースとして使用するクリップを雑に置き終えた程度の完成度なのだが。ある程度完成しているのは第一部のみで、ここから第二部のブラッシュアップをしていくことになる。もちろん第一部とてこの状態をもってマスターアップというわけにはいかない。まだまだ改善の余地はあるし、当初の予定を大幅に超過してはいるが誰も矢の催促にこないので作業が無限にできてしまう。
第一部はDiscordを繋いで、画面共有で進捗を友人に確認してもらいながら作業していたので気づかなかったのだが、「完成してから見たい」という要望で黙々とひとりで作業するようになって、クリエイターというのはこんなにも孤独なのだな、ということを初めて感じることになった。小島監督がいつもこういった旨の発言をしていたので何となくわかったつもりでいたが、実際に体験してみるとこれがかなりキツいのだ。

まず、作品の方向性が独り善がりのものになる。自分が好きなものだけ、気持ちのいい素材だけがメディア群にたまり、タイムラインに敷きつめられてゆく。そのせいで第二部はゲームの小ネタばかりだ。「僕が作るのだから、僕にしか作れないものを作る。僕が楽しくなければ意味がない」などと考えていたが、これではあまりにも視野狭窄な仕上がりになってしまう。いわばクリエイターとしての孤独だ。友人が端々で口にする東海オ◯エアのネタには一切触れないし、まるまるカットしさえする。うーん、でも興味ないんだもの。面白さがわからないんだもの。

それからやはり誰にも頼れないという、心の孤独だ。一度など、旅行に行ったメンバーではないものの、僕が使ったネタを理解してくれ、本人も動画編集を始めている友人に動画を送りつけて激励をもらったが、そうでもしないと湧出する承認欲求を充足させることができない。友人にとってはいい迷惑だったろうが。僕は技術も知識もまったくのゼロのトーシロなのでクリエイター同士の交流を持てるような人間ではないのだが、アマチュアなりに、否、最底辺クリエイターの末席にいる者なりに作業に関する愚痴みたいなものを同好の士に聞いてもらいたい気持ちになってくる。それは叶わぬ夢なので、仕様がないのでnoteくんにその役を引き受けてもらうより他はない。すまんけど、もうちょっとシュミ動画編集者の戯れ言に我慢してくださいな。

生きるわよ