母子

大学生ぶりくらいに新宿シネマカリテで映画を観てきた。当時はオンライン決済ができなかったため、映画の数時間前には劇場に一度足を運んでチケットを買い、しばらくその辺をぶらぶらして時間を潰していたのだった。懐かしい。そのころに比べればはるかに便利になったなと思う一方、それだけの体力があった当時が羨ましくもある。齢二十二にして、すでにあとは死にゆくのみの身体を抱えているのダ、という感覚に沈湎している今からは考えられない世界だ。高校生のころは部活がオフのときは一日に映画を四本もみる生活を送っていたのだから驚きだ。生命力に溢れていたんだなあ。当時も当時で地獄のような日々を送っていたのだが、それはまた別のお話。

『灼熱の魂』を観た。最悪だ(褒めてる)。なんでこんなに最高な脚本が書けるんだろう。間違いなくオールタイムベストの一本だ。最初に観たときは家の貧相なテレビで見たものだとばかり思っていたが、これ大学の図書館で観たんだったか。それにしてはあまりにもあらゆるシーンを克明に記憶しているのは、一時期スマホで狂ったようにアマプラに入っていた同作を見まくっていたからだろう。ちょっと色々と当時を思い出してきた。
ただ、やっぱり子供がバンバン死んでいくので今見るととても辛かった。ナワルの境遇ばかりを追っていたが、それに加えてとにかく子供たちが不憫でならない。これをいま常飲するなんてとてもじゃないができないだろう、とはいえ、ある種の元気をもらったことは確かなので、リマスター版のBlu-rayが出たら是非とも買って、ことあるごとに観返したいものだ。できれば4K UHDで出してほしいな。あとパンフレット売ってなかった。ポスターもなかった。ちょっとそれ目当てな部分もあったんだけど。

帰りは友人と華味鳥で水炊きをいただく。ヒデラジで聴いて以来、ずっと行きたいと思っていた場所だったのだ。イケてました。毎日食いたい。

別のお話。

仮令「スキ」してくれた人でも、暴力や差別を容認していたら問答無用でブロックしますので悪しからず。とりわけ当人の執筆する記事に「体罰の必要性」などと明確に記述されていた場合は運営に通報することも辞さないのでそのつもりで。

というか現にブロック&通報しました。通報がどのように動作し、どのように運営が対処してくださるのかいまいち判然としないが……。

あ、「スキ」してくださった方のnoteはザッと目を通させて頂いてます。ほぼすべての方々が道徳的で、ポエティックな作品を書いたり撮ったりしてらっしゃったり、面白い芸術作品を紹介されているので心配はないんですが、ごくまれに破滅的なリテラシーの欠如を堂々と開示している叙上のような輩がいるので、細心の注意が必要だ。

生きるわよ