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春の掃除

今日はほんとうに何もしていない。「何もしていない」わけはないんだけれど、要は文章にして面白いようなことを何もしていない、ということなんだろう。でも、それをいうのであれば昨日も似たようなものだったかもしれない。

休暇中の金曜日なので特にありがたみもないし、朝もなかなか起き上がることができなくて11時くらいまでゴロゴロしていた。これではティーンエイジャーの娘とやっていることが全く同じである。

ひとりで早めに起床して暇暇星人と化した息子に「ママ、買い物行くんやったら一緒に行こう!」とコーヒーを飲んでいるのに何度か急かされた。でもまぁ、もうお昼前なのでそれも仕方がない。相方はやることがある、と言って自分の職場に出かけているので暇暇星人をどこかへ連れ出す人がいないのである。

コーヒーとふんわり甘味のあるミルクパンで朝食。

食べ終わったら近所のスーパーで買い物をした。炊き込みご飯にするつもりだったが、青梗菜が安かったので焼肉に変更。豆腐はスーパーの近くにある小さなアジアショップで。日本の絹ごしのように柔らかくはないが、味噌汁にするのだ。

今日の天気も春のそれで、今は午後8時すぎだけれど開けた窓から雨の音がザーザーと聞こえてきた。日中、もわんと妙に暖かかったのでその影響かもしれない。ここ数年は夏にそういうパターンの天気が増えてきたように感じる。暑すぎた日は夕方から夜にかけて集中豪雨のようなスコールがくることが多いのだ。

そういえば週末にかけて20度以上になるという予報が出ていた。桜の花見日和かもしれないが、特にピクニックの予定も入れていない。子どもたちが小さなときはよく企画していたが、子どもたちの付き合いも悪くなったし元から私もそれほど付き合いがいい方でもないのだ。

週明けの月曜日には留学生が旅から戻ってくるので、週末はまた掃除でもしようかな。ドイツでは年末に大掃除をするという慣習はなく、どちらかといえば春に掃除をするのが恒例らしい。「春の掃除」(Frühlingsputz)という言葉があるくらいなので年末の大掃除くらいの重さはあるはず。

この春の掃除だが、日が長くなったりして明るくなると窓の汚れや埃が目につくよね、的なことが書かれていた。なるほど。1年の汚れを清める、的な年末の大掃除とは意味合いが違うらしい。明るくなることで汚れが目立つ、というのは非常にドイツらしい。

まぁ、そんなわけで3月中に行うのが一般的だそうだが、この「春の掃除」にかこつけて、週末はいつもより少しだけ念入りに掃除することにします。

窓の外で稲光。雷まで鳴っている。おかしな天気だな。

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