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映画や本・音楽について

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2021年6月の記事一覧

ベルリン映画祭〜「偶然と想像」

小説のようなタイトルの映画だな、と思った濱口竜介監督の「偶然と想像」。 短い3本のストーリーがオムニバス形式になっている映画だ。 観ていてセリフをじっくりと聴きたくなる、そんな風に思った。心なしか登場人物もそれぞれ、一言一言をとてもはっきりと明瞭に話す。 ある小説の音読が入るシーンがあるのだけれど、この映画そのものが言葉で溢れているように思えたのだ。 映画の登場人物たちに恋をしてしまいそうな、そんな映画だった。 日本語ってやはりとても美しくなり得る言語なんだよなぁ。

寒かった2021年夏のベルリン映画祭

今日も、というか昨日はベルリン映画祭の野外シネマの席で凍えていたので、今日は夏日になった。 今晩、映画を観に行かれる方は、あまりの寒さにふるえながら映画鑑賞をすることにはならないだろう。幸運の持ち主である。 今日は夏日だったが、こんな日に限って映画祭ではなく病院の予約がふたつも入っていた。ひとつは整形外科(Orthopädie)、もうひとつは息子の矯正歯科医(Kieferorthopäde)である。 足の方は筋トレとストレッチを続行しつつ、様子を見ましょう、ということに