第2回

タイトルに第2回 と打ちながらも前回を”第1回”にしたのか”第一回”にしたのかの不安に駆られている。
だが確認せずに進む。小さなギャンブル。ふふふ。


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はい、しっかり日あきました。あんなガッツリ書いたらそりゃ次億劫にもなります。飽きてるやんとか言わんでください。

というわけでお久しぶりの第2回。テーマは

”付き合う”という言葉が嫌い

です。

ここでの”付き合う”は男女間でのアレとかソウイウノを伴ったソレの意です。

そもそもなんですけど”付き合う”って言葉めちゃくちゃ不便じゃないですか?
他のあらゆる言葉たちが恋愛めいてるかめいてないかで言葉を分ける訳です。好意は”友情”と”恋”に。食事は”メシいく”と”デート”に。それを”付き合う”て。なんて色気のない。
結果ややこしくなるから言わんだけやけどホンマの根本の意味で言うたら人間として接点がある時点で”付き合ってる”わけやから僕はマストと付き合ってます。(売れて2030年に2020年の森田の記事を読み返してるBL界隈新規絶7ファン歓喜)ということになるわけです。
それがごっちゃならんようにわざわざ「あの人とは付き合い”が”ある」みたいなちょっとよけたった言い回しが必要になる。かったりぃっちゅう話。

ほんでまぁそんな風に文句垂れる以上代わりとなる言葉の提示はせなあかんと。

そこで僕は提示したい、

”好き好き同士”

を。

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好き好き同士。嗚呼なんて甘美な響きよ。
これはあるある?なのかは分からないが僕の地元では中学生になって”付き合う”という概念を姉がいるちょっとおませな同級生渡部くん(シュッとしている)から伝え聞かされるまでは恋のゴールは”好き好き同士”であった。
地元での使い方としては

「お前バレンタインに樋口からチョコもらったんやろ〜?好き好き同士ちゃうん!」

はたまた

「おい!山田と3組の中島好き好き同士らしいで!山田には斎藤が聞いて中島からは峯がきいたって!!」

とか。

当時からソースまで挙げる情報リテラシーの高さを見せつける野瀬くんの言い回しはさておき、このような用法である。
学生時代全体を鬼の四軍陰キャラ街道まっしぐらな僕にはてんで縁のない話であったがだからこそ、その響きに未だに憧れを感じざるを得ない。
単純に言葉として素敵、”付き合う”が若干の後ろ向き感をはらんでいるのに対して非常に前向き、これが”好き好き同士”を推す第一の理由である。

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そんなこんなで僕も大人になり、いつしか”好き好き同士”という言葉は脳内の《小学生以降は使わないフォルダ》に赤旗や観察池と共に仕舞われた。そこからは”好き好き同士”≒”付き合う”であり大人言い換え版という認識であった。

しかし、僕の人生にその根底を揺らがせる事件が起こるのである。

そう

「森田、2018年M-1三回戦の前日に彼女に飛ばれてアリオ八尾で11時間待機事件」

である。
これは当時舞台でも大層イジられ、初めていったアリオ八尾にも関わらず店の配置ガチガチに覚えるぐらい熟知する羽目になった話は記憶に新しい。
後から共通の友人の話で分かったことだがラスト1ヶ月は別の男と同棲を始めていたというから驚きだ。その事実が送られてきた友人からのLINEで僕は人生で初めて、字面でゲロを吐いた。(願わくば可哀想と思わずに笑って欲しい)

話が逸れた。
ここで僕が言いたいのは”付き合う”=”好き好き同士”じゃないってことじゃん。という点である。これが第二の理由。
地獄のラスト1ヶ月(以降:ヘル・ワンマンス)は完全に次の男へと気持ちが移っている訳で。
図解するとこうなる。

これがもし”付き合う”という言葉がなく、”好き好き同士”という言葉が当然の世界線ならどうだろう。

HAPPY!である。






☺︎HAPPY!である。

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ここまでずっと”付き合う”を”好き好き同士”に置き換えて使っていきたいという主張で筆を進めてきた。
とはいえもちろん現実的でないのは分かっている。
今さら変えられへんやろ!とか 形式が無いなら定期的に意思確認するんか?とか言い出したらキリがない。
ただずっとある違和感を伝えたかった。
言われてみたら変かもな、でいい。
1割でも理解して頂けたら嬉しい。

そしてちょっとでも想像して貰えたら嬉しい。
そんな世界線を。

例えば
ガチガチに緊張しながら「初めまして!娘さんとお好き好き同士させていただいてます!山本です!」と彼女の父親に挨拶する男を。

例えば
「マギー、好き好き同士期間半年のスピード婚!」なんて見出しを。

例えば
「付き合ってよ…」

「えっ…」

「…ロミオとジュリエットの練習!」

(なんだ…そっちか…)

(…ばか。なんで私、最後にビビっちゃったんだろ。)

がないラブコメを。

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