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罪悪感ゲージ

テレビで大きい賞レースを観た直後、やる気スイッチが入るタイプの芸人がいる。
感銘を受けてその重みでパチッと入るようだ。
また、ライブで勝つことでやる気スイッチが入るタイプもいるし負けることでやる気スイッチが入るタイプもいる。
色んなタイプがいるが僕のスイッチはちょっと変わっていて"罪悪感"の重みで起動する特別仕様だ。

例えばライブでスべること。お金を払って見た人がいるのになんて申し訳ない…!という重みだ。
ここはたぶんちょっとプロセスは違えど他の芸人と一緒だろう。

他のパターンとしてあるのが「あかん!ここ3日何もやってない!!」の罪悪感である。
3日もノートに向き合ってない!という気持ちでスイッチが入るのだ。

それも更に理想で言えば「バイトでもなかったのに!」が乗っかると良い。
バイトがあった時点でそれは「未来のネタ書く時間を増やすためのバイトやから。意味はあったから。」と言い訳が出来てしまう。
意味を持った時間はダメだ。

更に理想を言うと「タメにならない遊びの3日や!」だとなお良い。
旅行先でたまたま世にも珍しいお尻を祀っている神社に出会ったというエピソードが生まれてない方がいいし後輩とご飯にいって泥酔した後輩がギャルと夜の街に消えていってそいつとギャルの会計だけが残ったという話が生まれない方がいい。大義名分のないただのゲームした3日の方が良い。
意味を持った時間はダメだ。

更に理想を言えばその3日目で「アイツあの番組決まってるやん!」があればなお良い。
骨付きのおもしろ荘楽しみ。
みんな最近結果出てないし焦らなくても大丈夫!がないちゃんとだらけた時間の方が良い。
意味を持った時間はダメだ。

こういった罪悪感のゲージが溜まれば溜まるほどグッと集中して考えられるし睡眠や誘惑から逃げ切れる。
「ここまでサボって今日寝たら人間として終わりや!!」と追い込むのだ。
意味無い事をやればやるほど罪悪感ゲージは溜まる。
だから今日も意味無いことをしてサボる。
サボる。サボる。サボる。
よしよし。今日は意味無いことをたくさんしたぞ。マンガも読んだしゲームもしたしめちゃくちゃ寝たぞ。罪悪感ゲージを溜めるために最高に意味のある時間を過ごしたんだ!…あれ?何故だ?罪悪感が溜まっていない。

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