Q 現在、福島県や近隣の県産の食品中の放射性物質の量はどうなっていますか?


○ 食品中の放射性物質の濃度は減少しています。地域ごとの検査結果を厚生労働省・農林水産省のホームページからご確認いただけます。

東京電力株式会社福島第一原子力発電所事故直後の検査結果と比較すると、食品中の放射性物質の濃度は、全体的に減少傾向にあります。
事故直後は、様々な作物から、放射性ヨウ素(ヨウ素131)が検出されましたが、放射性ヨウ素は半減期が短い(8日)ため、今では検出されることはありません。
また、放射性セシウム(セシウム134及びセシウム137)についても、平成24年3月の1ヶ月間に17都県(福島県、宮城県、茨城県、栃木県、群馬県、千葉県、青森県、岩手県、秋田県、山形県、埼玉県、東京都、神奈川県、新潟県、山梨県、長野県と静岡県)産の食品について13,760件の検査が実施され、このうち12,144件(88.3%)については、検出限界以下(測定器によって検出されない水準)となっています。
厚生労働省のホームページで結果を公表しているほか、農林水産省のホームページでは、地域・時期・品目別に放射性セシウム濃度の検査結果をまとめています。

 

○ 自然界の食品中の放射性物質から受ける線量に比べ、原発事故による食品中の放射性物質から受ける実際の線量は小さなものです。

平成24年2月から5月に、全国各地で、 1)実際に流通する食品(マーケットバスケット調査)や、2)一般家庭で調理された食事を収集(陰膳調査)し、放射性セシウムの量を精密に測定しました。 その結果を用いて、1年間に食品中の放射性セシウムから受ける線量を推計した結果をとりまとめました。食品中の放射性セシウムから受ける線量は、いずれの調査方法でも、1 mSv/年の1%(0.01mSv/年)以下でした。基準値を設定した根拠となった線量(1 mSv/年)や、食品中に自然に含まれる放射性カリウムからの線量(約0.2 mSv/年)と比較しても、極めて小さいことが確かめられました。

 

○ 安心して食品を食べていただけるよう、これからも、地方自治体が行う検査結果を取りまとめ迅速に公表する、継続的に食品から受ける線量を評価するなど、様々な取り組みを進めていきます。

出典:厚生労働省


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?